権田なしでは「日本のサプライズは実現しなかった」 FIFA絶賛で再脚光…W杯ドイツ戦“4連続セーブ”の舞台裏とは?

カタールW杯でゴールマウスを守った権田修一【写真:徳原隆元】
カタールW杯でゴールマウスを守った権田修一【写真:徳原隆元】

GK権田が、FIFAのインタビューで約1年前のカタールW杯を回顧

 2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)で日本代表は、ベスト16の成績で大会を去った。それでもグループリーグで戦ったドイツ、スペイン、コスタリカ、そして決勝トーナメントでクロアチアを苦しめた日本の戦いは世界の注目を集める。大会から約1年…その立役者となった1人、GK権田修一(清水エスパルス)へFIFA(国際サッカー連盟)公式がインタビューを実施。1年前のビッグセーブに着目した。

 FIFA公式は、昨年のカタールW杯で日本のゴールマウスを守った権田を直撃。1年前の大会を回顧し、当時の心境を探った。権田は、自身が試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にも選出されたドイツ代表との大会初戦について、反省と当時の心境を吐露している。

 グループリーグ初戦でドイツと対戦した日本は、相手に1点の先取を許す。失点の場面について権田は「僕のミスで前半にPKを与えて先制を許してしまったので、試合の入りは良くなかった」と当時を反省。それでも後半、権田は驚きの“4連続セーブ”でチームを救い、FW浅野拓磨(ボーフム)とMF堂安律(フライブルク)の得点で逆転した日本が大金星を挙げた。

「自分のミスで先制を許して動揺してもおかしくない展開でしたが、冷静さを保ちながら90分間いいパフォーマンスを続けられたからあの結果につながったと思います。ただ正直に言うと、勝ったことが嬉しすぎて、試合が終わった後は自分がMOMに選ばれたという感覚がなかったです」

 権田はこの勝利で「世界のトップと対戦しても渡り合えるんだという自信をチーム全体として深めることができた」と、大事な初戦を白星でスタートできたことが次戦以降に大きな意味をもたらしたことを明かしている。FIFAもドイツ戦の権田について、以下のように改めて最大の賛辞を贈った。

「(日本の)快進撃の発端であるドイツ戦で、日本のゴールマウスを守って逆転勝利に貢献し、MOMを獲得したのがキーパーの権田修一だった。世界的ゴールキーパーのマヌエル・ノイアーの壁を打ち破った堂安律や浅野拓磨のゴールに焦点が集まりがちだが、数多くの窮地を救った権田のセーブがなければ、この試合の日本のサプライズは実現しなかったことだろう」

 またFIFA W杯の公式SNSでは、当時権田が披露した“4連続セーブ”の動画を再度投稿し脚光を当てる。ファンも「ここの権田まじでヤバかった」「やっぱ凄え」「このセーブえぐかった」「さすが日本の防衛大臣」「ちょうど1年経つんですね」と懐かしさも含めた称賛の声を再び浴びせていた。

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