日本×シリア、放送が決定しない現状 JFA田嶋会長も怒りをにじませた「チキンゲーム」

シリア戦に臨む日本代表【写真:徳原隆元】
シリア戦に臨む日本代表【写真:徳原隆元】

日本は21日にシリアとのW杯2次予選に臨む

 日本代表は11月21日に中立地のサウジアラビア・ジッダで北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のシリア代表戦に臨む。ただ、19日時点で日本での放送が決定しておらず。放映権料の高騰を持ち掛けられていた状況にJFA(日本サッカー協会)の田嶋幸三会長も「適切な相場がある」と怒りをにじませていた。

 今回は放映権を持つシリアの代理店との交渉になっているなか、田嶋会長は「最後の最後まで粘って交渉していく。変な形、チキンゲームのような形でお金を吊り上げるものに乗っていくつもりはない。高騰していないのに、そこだけ高騰させよう、儲けようとするからそうなる」と、相手の出方に毅然とした態度で臨むことを明言していた。

 交渉のなかで試合会場や時間も変わり、テレビ局も対応が困難になっていった。会長も「契約してくれるところはなかなかないと思うが、交渉は最後まで粘り強くやりたい。見られる何かの方法があるなら、お伝えしたい」と、放送がかなり難しくなった状況でも力を尽くすことを誓った。現時点では“一発大逆転”に懸けるしかないなか、日本サッカー界にとってシリア戦の放映権問題は今後の未来を占うものとなりそうだ。

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