U-22日本代表、強豪アルゼンチンに5発大勝で中国が羨望の眼差し 「本当に追いつけなくなってしまった」

U-22日本代表の強豪撃破に中国が羨望【写真:徳原隆元】
U-22日本代表の強豪撃破に中国が羨望【写真:徳原隆元】

一度はビハインドを背負った局面から4ゴールで畳みかけて逆転勝利

 来年のパリ五輪出場を目指すU-22日本代表は、11月18日にIAIスタジアム日本平でU-22アルゼンチン代表と国際親善試合を行い、5-2で逆転勝利を飾った。中国では、「本当に日本に追いつけなくなってしまった」などの声が上がっている。

 大岩剛監督率いるU-22日本代表は前半18分、MF松木玖生(FC東京)からの縦パスを受けたMF佐藤恵允(ブレーメンU-23)が中央へドリブルで持ち出すとニアサイドへ右足シュートを蹴り込んで1-0の先制ゴールを奪った。

 その4分後には同点に追いつかれ、後半開始早々には直接フリーキックを決められて1-2とビハインドを背負った日本。しかし、MF鈴木唯人(ブレンビーIF)の連続ゴールで再び勝ち越すと、同36分にはゴール正面からMF松村優太(鹿島アントラーズ)が左足で巻き込むようなシュートを突き刺し、4-2とリードを広げた。

 さらに、4-2で迎えた後半41分、この日2ゴールの鈴木に代わってFW福田師王(ボルシアMG)が途中出場。するとその2分後、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)の縦パスに抜け出すとドリブルでペナルティーエリア内に進入し、左足で相手GKの股を抜くシュートを決めた。

 年代別代表とはいえ、アルゼンチン代表のワールドカップ(W杯)優勝メンバー、FWティアゴ・アルマダ(アトランタ)を擁する相手に日本が5-2で大勝したことに、中国ファンも注目している。

 中国版X(旧ツイッター)の「微博(Weibo)」でフォロワー1800万人以上を誇るジャーナリスト・董路(ドン・ルー)は、「本当に(日本に)追いつけなくなってしまった」と感嘆した。また、サッカージャーナリストの寒冰(ハン・ビン)は、「この日本は7人の欧州組を擁し、しかも全員トップチームの戦力になっている」として「(U-22アルゼンチン代表監督の)元アルゼンチン代表ハビエル・マスチェラーノは多くの欧州組を擁しながら、日本に叩きのめされた。以前、同国U-20代表を南米予選で敗退させたように、パリ五輪南米予選も危ない」とむしろアルゼンチン側の心配をしていた。

 西北望看台(シーベイカンワンタイ)は、日本サッカーの脱亜入欧の風潮に乗じて「日本が欧州に入れるかは分からないが、少なくとも徹底的に脱亜している」と称賛している。

 ホーム開催とはいえ、アルゼンチン相手に5点を決めたことはアジア諸国では前例を見ない。フル代表に限らず、年代別の日本代表も1つの境地に達していると言えるだろう。

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