U-17日本代表、W杯ベスト16進出 セネガルを2-0撃破…高岡伶颯が3戦連発の殊勲2ゴール

セネガルに勝利した日本【写真:Getty Images】
セネガルに勝利した日本【写真:Getty Images】

インドネシアで開催のU-17W杯、グループ3位で16強進出

 U-17日本代表は11月17日にインドネシア開催のU-17ワールドカップ(W杯)でグループステージ最終戦のセネガル戦に臨み、途中出場のFW高岡伶颯が2ゴール。3試合連続ゴールのストライカーが2-0の勝利を導き、ベスト16入りを決めた。

 この世代のアジア王者に輝いた日本はは初戦でポーランドに1-0で勝利し、第2戦をアルゼンチンに1-3で敗れた。24チームが6組に分かれているグループステージは、各組の2位以内と3位のうち上位4チームが決勝トーナメントに進む。試合前に終了していた3つのグループでは、A組の3位インドネシアが勝ち点2、C組3位のイランが勝ち点3の得失点差プラスマイナス0のため、日本は引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるものの、敗れると翌日の試合次第で敗退の可能性が少なからずあるなかでのキックオフになった。

 序盤は2連勝のアフリカ王者セネガルの激しい攻撃を受けた。フィジカル能力が高く、瞬発力を生かしたドリブル突破やパワーのあるシュートによって日本ゴールへ迫られたが、守備陣が大きな決定機を与えることなく試合を進めた。

 すると前半はセネガルにアクシデントが連発した。まずは前半の半ばにGKセリーニュ・ディウフが倒れ込んでしまい、プレー続行不可能となり交代に。さらに、その交代を行ってから数分後にはMFアマラ・ディウフが負傷でプレー続行できずに交代。5人の交代枠のうち2人、ハーフタイムを除く3回の交代機会のうち2回を使ってしまった。日本はセネガルのアクシデントがあったあとの時間帯でペースを掴み、ペナルティーエリア内でMF徳田誉がシュートを放つ場面もあったが、大きなチャンスは作れなかった。

 0-0で迎えたハーフタイムを終えて、森山佳郎監督は選手交代を行わずにスタート。両チーム互角の展開での後半10分、徳田とMF矢田龍之介に代え、2試合連続ゴールのFW高岡伶颯とMF山本丈偉を送り込んだ。すると後半17分、右サイドをオーバーラップしたDF柴田翔太郎のクロスに高岡がヘディングで先制点。これでグループステージ3試合連続ゴールになった。

 さらに後半27分、高岡は相手のバックパスを受けたGKにプレッシャーをかけると、キックフェイントでかわそうとした相手からボールを奪い取りそのままゴール。グループ突破へ向けて大きな追加点でリードを2点に広げた。セネガルは前半のアクシデントが影響して、この追加点のあとにようやくフィールドプレーヤーを2枚替えした。

 ボール保持率ではセネガルがかなり上回る試合だったが、日本はこのまま2-0で勝利。他会場ではアルゼンチンがポーランドに勝利して、日本、セネガル、アルゼンチンが勝ち点6で並んだものの得失点差で日本は3位に。それでも、3位の中での上位4チームになることは確定したために決勝トーナメント進出が決まった。

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