ブラジルでVARルーム“襲撃”事件が発生 前代未聞の蛮行を海外糾弾「恥ずべき行動」「情けない」

グレミオ対コリンチャンス戦でVARルーム襲撃事件が発生【写真:Getty Images】
グレミオ対コリンチャンス戦でVARルーム襲撃事件が発生【写真:Getty Images】

コリンチャンス監督とスタッフが退場判定を巡り激怒

 ブラジル1部コリンチャンスは現地時間11月12日、リーグ戦(ブラジレイロ・セリエA)の第34節でグレミオと対戦し1-0の勝利を収めた。敵地で接戦を制した一方、試合中に“前代未聞”の事件が発生。詳細を英メディア「スポーツ・バイブル」が報じている。

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 コリンチャンスはこの日、前半立ち上がりの10分に退場者を出す苦しい状況で試合をスタートさせる。それでも、同32分にFWアンヘル・ロメロがコーナーキックの流れからボレーシュートを決めて先制。後半はグレミオにも退場者が出る荒れた展開となったなか、なんとか虎の子の1点を最後まで守り切り敵地で勝ち点「3」を手に入れた。

 逆境を跳ね返しての勝利にコリンチャンスは喜びを噛みしめているかと思いきや、必ずしもそうではなかったようだ。この日、前半10分でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)チェックの末に一発退場を余儀なくされたDFブルーノ・メンデスへの判定を巡り、コリンチャンスのアレッサンドロ・ヌネス監督やクラブスタッフらが激怒。レッドカードの根拠を問いただすべく、ハーフタイムにVARルームへの侵入を試みた。

侵入は直前で警備員によって防がれたが、「スポーツ・バイブル」によるとヌネス監督はこの時に次のように声を荒げていたという。

「これはVAR審判の不条理に対する私なりの抵抗だ」
「VARはピッチ上の主審になんの役にも立っていない。いつまで判定ミスを見させられなければいけないんだ」

 またこの時に現地ジャーナリストによって撮影された動画を、米メディア「スポーツ・センター」ブラジル版の公式X(旧ツイッター)が投稿。公開されると瞬く間に話題になり、コメント欄には「恥ずべき行動」「模範的に罰せられるべき」「狂人」「文句を止めてより良いレフェリングのために団結する時だ」「情けない」といった声が寄せられている。

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