上田綺世、異次元の跳躍力をアジアでも発揮へ「求められているのもある」 ゴール量産で大黒柱に成長だ「本質は勝たせるところ」

日本代表の上田綺世【写真:ロイター】
日本代表の上田綺世【写真:ロイター】

16日にアジア予選の初戦となるミャンマー戦を迎える

 森保一監督率いる日本代表は11月14日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー戦(16日=パナソニックスタジアム吹田)、シリア戦(21日=サウジアラビア・ジッダ)に向けたトレーニングを行った。この日はFW上田綺世らが合流し、計22人が練習。DF冨安健洋が別メニューで調整し、MF三笘薫は宿舎での静養となった。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で圧倒的な身体能力の高さを見せていた上田は、アジア相手にその真価を発揮する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 この日は軽いランニングやストレッチでリラックスした表情を見せた上田。同じくこの日から合流したMF鎌田大地やMF久保建英から“イジられた”のはCLで見せたヘディングシュートだった。

 所属のオランダ1部フェイエノールトは、現地時間11月7日のCLグループステージ第4節で鎌田の所属するラツィオ(イタリア)と対戦。途中出場した上田は終盤に驚異的な跳躍からのヘディングシュートを見せた。

 上田は1点を追う後半36分から途中出場。すると同アディショナルタイム7分、セットプレーからの2次攻撃でFWアリレザ・ジャハンバクシュからの右クロスに対してゴール前で反応した上田は、相手の背後からかぶさるようにジャンプしてヘディングシュートを見舞った。渾身のヘッドはGKイバン・プロベデルの好守に阻まれ惜しくも同点弾とならずも、驚異的な跳躍力を発揮。腰が相手FWフェリペ・アンデルソンの肩付近にまで届いていた。

 日本人離れしたフィジカルもフェイエノールトに加入後の進化を「多少は感じている。でもまだまだこれから積み重ねていかないと」という。この高さはアジア相手でも必ず日本の武器になる。上田自身も自負している。

「それ(高さ)を信じてくれているというのもあるし、それを求められているのもある。出さなきゃいけない」

 森保ジャパンは16日にはミャンマーと、21日には中立地サウジアラビアでシリアと対戦する。ストライカーに求められるのはゴールをこじ開けること。

「やっぱり引き出さないといけない。スペースを作るためにも動き出しのところそうだし、あとはクロスボールがくる可能性もあるんで高さのところは生かせればいいのかな。準備して、事故でも1点取れたら状況は変わると思う。常に準備し続けるように。FWの本質は、チームを点を取って勝たせるところで、毎試合(点を)決めることなので、そこにより近づけたらいいのかな」

 9月のドイツ戦では国際Aマッチ2点目を決めた。ここまで17試合に出場して2ゴール。上田には数字でさらなる牽引が期待される。2021年にカタールW杯アジア予選でミャンマーと対戦した際、ホームで迎えた一戦で当時のエースFW大迫勇也は5ゴールをマークした。圧倒的な力を見せつけ、自信を深めていってほしいものだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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