C・ロナウドらと対峙のDF昌子、世界レベルを体感 「威圧感があった。あれが本気なのか…」

「通用したとまでは思っていない」

 ジャイアントキリングのチャンスを逃した無念は、昌子の言葉の端々から垣間見えた。

「相手のコンディションを考えれば、通用したとまでは思っていない。ただ優勝しないことには、成長はするにしても、大きな成長にはならない。世界に鹿島の名を広めたかった」

 悔しさを噛みしめるようにミックスゾーンを無言で歩き去った植田とともに、大会を通して次代の日本サッカーを支えるセンターバックとして十分なパフォーマンスを見せた。ベンゼマ、ロナウドら世界最高峰のアタッカーと相対した経験は、これからの飛躍につながるはずだ。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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