クラブ公式SNS登場で“プチバズリ”も経験 “サッカーオタクギャル”SHONOがレアルに魅了される訳【インタビュー】

“FIFA公認美女”と話題を呼んだSHONOは大のレアルファン【写真:徳原隆元】
“FIFA公認美女”と話題を呼んだSHONOは大のレアルファン【写真:徳原隆元】

2017年にレアルの公式SNS登場で“プチバズリ”

 2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)で国際サッカー連盟(FIFA)の国際映像に映り、「話題の美女」として大バズりしたタレントのSHONOは、今年からクラブアンバサダーを務めるJ2ジュビロ磐田と同じく、スペイン1部の名門レアル・マドリードをこよなく愛する。そんな彼女が“白い巨人”に寄せる思い、そして自身が考えるレアルの“ドリームチーム”について訊いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小田智史/全4回の2回目)

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 SHONOと言えば、2022年のカタールW杯グループリーグ第1戦日本代表対ドイツ代表を現地で観戦中にFIFAの国際映像にわずか6秒間映り込んだことで「美しすぎる女神」と世界中で話題となった。W杯前には2万人だったSNSのフォロワーが14万人に激増し、文字通り大ブレイクした。しかし、遡ること6年前、彼女はレアル・マドリードの公式SNS(現X/旧ツイッター、インスタグラム、フェイスブック)に「ハワイのワイキキビーチを楽しむレアル・マドリードのファン」と、レアル・マドリードのユニフォーム姿でマフラータオルを掲げる写真がアップされ、“ブチバズリ”を果たしている。

 2017年当時、「え?え?え?え?え?え?え?まじ?」と投稿していることからも驚き具合が窺えるが、世界的名門のSNSに取り上げられた反響は思いのほか大きかったという。

「レアル・マドリードのユニフォームを着てハワイに遊びに行ったんですけど(16年12月16日にインスタグラムに投稿)、あれはびっくりしました。年明けの1月3日のクラブ公式SNSに載ったあと、ヨーロッパや中東の方からのDM(ダイレクトメッセージ)が止まらなくて。最初はインスタグラムを乗っ取られたと思って焦りました(笑)。英語ならまだしも、アラビア文字でまったく読めなくて、意味も分からず絵文字で考えるしかなかったです。当時はインスタグラムが今ほどは流行っていなかったので、フォロワーは3000人から1万人に増加したくらいだったかな。それでもニュースになったり、私にとっては大きな出来事でした」

2017年1月にはレアル公式SNSに写真が掲載された【写真:本人提供】
2017年1月にはレアル公式SNSに写真が掲載された【写真:本人提供】

レアルの“王様感”がお気に入り

 サッカー好きの両親の元に生まれ、物心が付く前から地元の静岡県浜松市をホームタウンの1つとするジュビロ磐田のファンだったSHONO。「小さい頃はあまり海外サッカーを観ていなかった」という彼女が、レアル・マドリードの存在を意識するようになったきっかけのは、愛するジュビロ磐田が2005年にレアル・マドリードと対戦した親善試合(LIFE CARD CUP REAL MADRID WORLD TOUR 2005 IN JAPAN/レアル・マドリードが元スペイン代表FWラウール・ゴンサレスと元ブラジル代表ロナウドのゴールにより3-1で勝利)だった。

「ジュビロ磐田との試合でレアル・マドリードという存在を知りました。それから、お父さんが(元ブラジル代表FW)ロナウジーニョが好きで、バルセロナとレアル・マドリードのクラシコをよく観ていたので一緒に観るようになって。大好きになったのは(ジョゼ・)モウリーニョ監督時代からなので10年前ですかね。(元スペイン代表MF)グティが好きなんですけど、私が本格的に見始めた時にはもうレアル・マドリードにいなかったので、遡って観て、『この選手は本当に凄い』と思ってそこから大ファンになりました」

 SHONOは「レアル・マドリードはいいところしかない」と笑い、その魅力を熱く語る。

「レアル・マドリードはまず、選手たちの個の能力がすごく高い。チャンピオンズリーグのタイトル(計14回)も獲っているし、ヨーロッパ全体を見渡しても、『レアル・マドリードとは当たりたくないよね』みたいな“王様感”があるじゃないですか。昔のジュビロを観ているみたいな感覚です。最初にモウリーニョ時代のレアル・マドリードを好きになった時も、クリスティアーノ・ロナウド(現アル・ナスル)がいて、点が入るのが見ていて楽しい、とにかく強い、が理由でしたから(笑)。綺麗すぎるパスワークとか、90分間、観ていてつまらないと思うことはないです。(元スペイン代表GKイケル・)カシージャスの退団は号泣しましたし、クリスティアーノ・ロナウドとか(アルゼンチン代表FWアンヘル)ディ・マリア(現ベンフィカ)の退団も悲しかったです。でも、ロナウドとかはあそこまで点を取ってくれたら、もう逆に『本当にお疲れ様でした』って感じになりました」

SHONOは悩みながらもレアルの歴代ドリームチームを選出【画像:FOOTBALL ZONE編集部】
SHONOは悩みながらもレアルの歴代ドリームチームを選出【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

SHONOが選ぶレアルの“歴代ドリームチーム”は?

 そんなSHONOが、これまでレアル・マドリードに在籍した選手を対象に選ぶ“ドリームチーム”とは――。

<GK>
イケル・カシージャス(元スペイン代表/1999~2015年在籍)

<DF>
ロベルト・カルロス(元ブラジル代表/1996~2007年在籍)
ラファエル・ヴァラン(元フランス代表/2011~21年在籍)
セルヒオ・ラモス(元スペイン代表/2005~21年在籍)
アルバロ・アルベロア(元スペイン代表/2004~06、09~16年在籍)

<MF>
ルカ・モドリッチ(クロアチア代表/2012年~在籍)
グティ(元スペイン代表/1995~2010年在籍)
メスト・エジル(元ドイツ代表/2010~13年在籍)

<FW>
アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン代表/2010~14年在籍)
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/2009~18年在籍)
ラウール・ゴンサレス(元スペイン代表/1994~2010年在籍)

「フォーメーションは4-3-3で、GKはカシージャス。左サイドバックはロベカルか(元ブラジル代表DF)マルセロで迷ってます。あっ、(元ポルトガル代表DFファビオ・)コエントランもいるし……、でもロベカルにします(苦笑)。センターバックは…やっぱりヴァランとラモスかな。右サイドバックは難しい。めちゃくちゃレアル・マドリードに貢献してくれたアルベロア、でも(スペイン代表DFダニエル・)カルバハルのほうがいいかな。うーん……、今アンバサダーを務めてくれているのでアルベロアにします。

 中盤は、モドリッチは絶対。エジルもグティも入れたい。(元フランス代表MFジネディーヌ・)ジダンはエジルの犠牲になって漏れちゃった……(苦笑)。1トップはラウールで決まり。左はディ・マリアを入れたいけど。クリステアーノ・ロナウドと被っているから……。(元ウェールズ代表FWギャレス・)ベイルもいるけど……でもなぁ……。そう考えると、ディ・マリアに右をやらせようかな。愛が勝つということで(笑)。でも、強そう! 好きな選手が渋滞しすぎて困っちゃう(笑)。サブチーム3つくらいまで余裕で作れますね」

 レアル愛では誰にも負けないSHONOは、「好きすぎてグティとは対面できないかもしれないですけど、いつかお仕事でジダンに会いたい。黄金期のジダン、ラウール、ロベカルとかに会えるようになったら嬉しいので、そのために頑張ります!」と大きな野望を掲げていた。

(文中敬称略)

[プロフィール]
SHONO(しょーの)/1994年生まれ、静岡県出身。タレントとして活動し、東京発ガールズバンド「PARADOXX」のドラムも務める。幼少期の頃から家族とジュビロ磐田の試合を見に行っていたことがきっかけで、熱狂的な“サッカーオタクギャル”へ。2022年のカタールW杯の国際映像に映ったことをきっかけに大ブレイクし、2023年からは「ジュビロクラブアンバサダー」に就任した。「レアル・マドリードとジュビロ磐田とB’zとグティで生きてます」と公言。

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