アーセナル冨安は「十分に価値を証明」 序盤戦総括で英が合格点「すべてのDFでプレーでき適性がある」

アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:ロイター】
アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:ロイター】

アルテタ監督の期待に応える活躍

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は最終ラインのあらゆるポジションで起用され、安定感抜群のプレーでミケル・アルテタ監督の信頼に応えている。英地元メディア「フットボール・ロンドン」のによるここまでのシーズン評価では10点中7点と合格点がつけられ、開幕前にあった疑念を払拭する「価値を証明した」と評されていた。

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 冨安は2021年のアーセナル加入し、主に右サイドバック(SB)として出場機会を手にしてきた。しかし、1年目も2年目も怪我に悩まされ、シーズン終盤には長期離脱を余儀なくされていた。それもあって評価には「冨安の周囲にはいくつかの疑念があった」との前置きがついた。

 しかし、今季の冨安は昨季まではなかった新たな役割を任されるなど、アルテタ監督からの信頼は揺るぎないものとなっている。

 ここまでリーグ戦6試合の出場の内スタメン起用は1度のみで、大半は左SBとしての途中出場からおよそ15分前後のプレーだが、守備に安定感をもたらすクローザーとして重宝されている。また、10月8日の第8節マンチェスター・シティ戦(1-0)では前線への走り込みから決勝ゴールに絡むなど攻撃面での貢献も示した。

 さらにリーグカップ3回戦のブレントフォード戦(1-0)では日本代表での定位置であるセンターバック(CB)として加入後初めて先発に抜擢された。そのユーティリティーな活躍は高評価に値しているようだ。

「先発の座を取り戻せたわけではないかもしれないが、十分にチームでの価値を証明している。確かにすべてが上向きだった訳ではない。クリスタル・パレス戦でのレッドカードは残念だったし、(UEFAチャンピオンズリーグの)ランス戦のパフォーマンスもベストではなかった。だが、日本代表DFはバックラインのすべてのポジションでプレーでき、その全てに適正があることを証明した」

 夏の目玉補強の1人だったオランダ代表DFユリアン・ティンバーが開幕戦で負傷して長期離脱したこともあり、複数のポジションをハイレベルでカバーできる冨安の存在価値はより大きくなっているといえそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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