ルヴァン杯浦和×横浜FM、賛否の2枚目警告→退場判定 日本代表OBが指摘「VARは使ってほしい」【見解】

ルヴァン杯準決勝でマッチアップした宮市亮(左)と酒井宏樹【写真:Getty Images】
ルヴァン杯準決勝でマッチアップした宮市亮(左)と酒井宏樹【写真:Getty Images】

【専門家の目|栗原勇蔵】宮市の突破を阻んだ酒井への反則が議論

 横浜F・マリノスと浦和レッズが対戦した10月11日のルヴァンカップ準決勝第1戦で、試合終盤に浦和DF酒井宏樹が2枚目のイエローカードを受けて退場処分となった。このファウルが際どいジャッジとなり、SNS上では賛否両論となったが、元日本代表DF栗原勇蔵氏は、「ファウルだと思ったけど、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は使ってほしい」と見解を述べた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

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 注目されたのは、横浜FMが1-0でリードして迎えた試合終盤のシーンだ。後半アディショナルタイム、横浜FMのFW宮市亮が敵陣左サイドから突破を図った際、マッチアップした酒井がその突破を阻んだとして池内明彦主審がイエローカードを提示。この試合2枚目のイエローカードとなり、退場処分となった。

 このシーンをスロー映像で見ると、正面の角度では両者が接触しているように捉えられる一方、背後からの映像で確認すると接触は最小限に抑えられているようにも見え、警告に値するほどの反則だったのかがSNS上で議論になった。

 なお、ルヴァンカップではVARが導入されているが規定上、2枚目のイエローカードは介入の対象外。2度の警告を受け退場処分となった酒井は、中3日で15日に行われる第2戦で出場停止になる。

 横浜FM一筋18年でプレーし、この一戦を現地で見ていた元日本代表DF栗原氏は、「現場で見ていたらファウルだと思ったんですけど、VARは使ってほしいですね。映像を見ると足には当たっていない。でも、腕は微妙に接触しているので完全誤審ではないと思います。ただ、ファウルを取るとするならば、あのスピード感なのでイエローカードは絶対だと思います」と、見解を述べていた。

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栗原勇蔵

くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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