「日本に恥をかかされた」 惨敗のカナダ、母国メディアが“実力差”に嘆き「完全に迷子となっていた」

カナダ代表の敗戦に母国嘆き【写真:Getty Images】
カナダ代表の敗戦に母国嘆き【写真:Getty Images】

「日本は中盤でカナダを完全に圧倒」と母国メディアが嘆き節

 2026年に開催される北中米ワールドカップ(W杯)のホスト国の1つであるカナダ代表は、10月13日に国際親善試合で日本代表と対戦し、1-4で敗れた。10月のインターナショナルマッチデーで今回の日本戦しか予定していないカナダにとって、コパ・アメリカの予選も兼ねたCOCACAFネーションズリーグ準々決勝前の重要な試合だった。この試合に大敗したことで、カナダの母国メディア「TFC REPUBLIC」は、「国際親善試合でカナダは日本に恥をかかされた」と、報じている。

 前半2分にMF田中碧のゴールで先制を許したカナダは、前半19分にPKのチャンスを得るが、FWジョナサン・デイビッドが失敗。デイビッドにとって、カナダ代表で初めてのPK失敗で同点に追いつくことができなかった。その後、前半に2失点を加えられると、後半の立ち上がりにも再び田中に追加点を決められる。試合終盤に1点を返したが、11月のネーションズリーグに向けて、不安の残る結果と内容となった。

 記事の書き出しは「ああ、カナダよ」と、いきなり嘆き節で始まる。そして、カタールW杯後に辞任した前監督を惜しむように「カナダ代表はジョン・ハードマン監督が不在の新たな人生の一歩目を、恥ずべき1-4の敗戦でスタートさせた」と伝え、「レッズ(カナダ代表)は、夏にトロントFCの監督に就任したハードマン監督の後任であるマウロ・ビエロ暫定監督の下で完全に迷子となっていた」と、試合内容を酷評した。

 そして、FIFAランキングが44位のカナダに対し、日本が19位であることに触れ、「新潟で、その差は一目瞭然だった」とし、「日本は中盤でカナダを完全に圧倒し、テンポの早い試合運びに加え、素早くボールを動かして、アウェーチームを凌駕した。アルフォンソ・デービスは静かな夜を過ごし、FWのサイル・ラリンとジョナサン・デイビッドは、流れのなかでほとんど何もできず。そして3バックは90分を通じて疑わしかった」と、十分なプレーを見せた選手がいなかったとしている。

 2022年のカタールW杯では、北中米予選を首位で通過して36年ぶりのW杯出場を果たし、本大会でも歴史的なW杯初ゴールを挙げたカナダだが、次のW杯のホスト国にとって日本戦の大敗は、大きなショックになっているようだ。

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