ザックがバロテッリに“前向き”アドバイス 「背を向けていたら得点はできない」

悪童復活へのヒント

 アルベルト・ザッケローニ前日本代表監督は、リバプールで不振を極めるFWマリオ・バロテッリに悪童復活へのヒントを送った。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
 ザックはイタリア国民の期待を裏切っている不調のストライカーに向け、こうメッセージを送った。
「バロテッリは偉大なクオリティーを持っている。それには疑いはない。だが、1試合90分のうち、80分間もゴールから背を向けていたら、多くの得点を奪うことはできない。ストライカーは常にボールと相手を視野に入れておかないといけない。そして、走る角度を決める。そして、パスを出せる選手が背後にいることも大切だ」
 バロテッリは、プレーのリズムを高めたいばかりに、ボールタッチの回数を増やそうと中盤まで下がることが多い。この“悪癖”のために、相手ゴールに背を向けている時間が長過ぎるというのだ。
 バロテッリには、ボールの持ち方、身体の角度など、ユース年代で習得すべき基礎が欠けている。最近、人種差別騒動などで出場停止処分を受けるなど、ピッチ内外で精彩を欠いている。ザッケローニ監督は、底知れぬポテンシャルを誇るこの悪童が、“前向き”になればゴール数も増えると見ているようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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