マンUが「ショッキングな敗戦」 不振の守護神へ英メディア厳しい目「お粗末なパス」

ガラタサライに逆転負けを喫したマンチェスター・ユナイテッド【写真:ロイター】
ガラタサライに逆転負けを喫したマンチェスター・ユナイテッド【写真:ロイター】

ガラタサライに逆転負けを喫した

 イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは現地時間10月3日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ第2節でトルコ1部ガラタサライと対戦。新加入のFWラスムス・ホイルンドが2得点の活躍を見せるも、2-3で逆転負け。2連敗でグループ最下位に沈み、決勝トーナメント進出が遠のいた。英国メディアも「ショッキングな敗戦」と結果を伝えている。

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 本拠地オールド・トラッフォードで手痛い敗戦となった。前半16分にホイルンドの得点で先制し、すぐに追いつかれるも、後半23分に再びホイルンドがゴールを奪った。プレミアリーグではここまで無得点のホイルンドだが、これでCLでは2試合で3得点目となった。

 しかし、不調のユナイテッドはこのリードを守り切ることができない。勝ち越しからわずか4分後にMFケレム・アクトゥルコールに同点ゴールを許すと、同32分にはGKアンドレ・オナナのパスミスから招いたピンチを防ぐために決死のタックルをしたMFカゼミーロが退場処分に。このプレーで与えられたPKはFWマウロ・イカルディがゴール左に外したが、同36分にイカルディに名誉挽回の決勝ゴールを決められた。

 グループステージ第1節ではドイツ1部バイエルン・ミュンヘンに3-4で敗れていたユナイテッドはこれで2連敗となり、グループAの最下位に沈んだ。早くも16強進出は絶望的な状況に追い込まれている。

 英衛星放送「スカイ・スポーツ」はホームでの手痛い逆転負けを「ショッキングな敗戦」とレポート。2試合続けてスコア的には接戦だが、いずれも自分たちのミスからみすみす勝利を逃す結果で、ファンとしても受け入れがたいものだろう。ユナイテッドがCLで開幕2連敗を喫したのは史上初の出来事。エリック・テン・ハフ率いるチームは今季公式戦10試合で6敗目だ。

 低迷するチームの中でも、特に新守護神GKオナナの不振は深刻といえるかもしれない。オナナはCL第1節のバイエルン戦でFWレロイ・サネの甘いコースへのシュートを防ぎきれずに先制点を献上。試合後に自身のミスを認め、「僕のせいで勝てなかった」と反省のコメントを残していた。そうしたなかで再びミスから失点を招き、やり玉に挙げられている。

「スカイ・スポーツ」は「オナナがテン・ハフにとっての問題になっている」と指摘。「オナナはポゼッションでチームに落ち着きをもたらせる選手で、マンチェスター・ユナイテッドの新時代を切り開くGKになると思われていた」としたうえで「彼のお粗末なパスがカゼミーロの退場につながり、試合の流れが変わった。もしダビド・デ・ヘアがあのようなミスをしていれば、足もとでプレーする能力がないことの証拠として使われていただろう」とインテルからやってきたカメルーン人GKに厳しい目を向けていた。

 ホイルンドが低迷するチームの光明となったが、それ以上に守備が安定せず、ちぐはぐな戦いが続くユナイテッド。テン・ハフ監督への風当たりが強まるのは避けられないが、ここから立て直すことができるのだろうか。

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