FC東京、後半3発逆転勝ち! 0-2ビハインドから鳥栖撃破…リーグ戦5試合ぶりの勝利

俵積田晃太のゴールでFC東京が鳥栖に逆転勝利【写真:徳原隆元】
俵積田晃太のゴールでFC東京が鳥栖に逆転勝利【写真:徳原隆元】

リーグ戦8連敗中だった“鬼門”鳥栖戦で劣勢を跳ね返す

 J1は9月23日に各地で第28節を行い、11位のFC東京はホームの味の素スタジアムに12位のサガン鳥栖を迎えた。リーグ戦4試合未勝利のFC東京と7試合未勝利の鳥栖。ただし両チームの対戦は2019年10月の対戦から鳥栖がFC東京を相手にリーグ戦8連勝中でFC東京にとっては鬼門の一戦だ。

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 そのFC東京はDF小泉慶とMF東慶悟が出場停止。右サイドバック(SB)にDF長友佑都を起用し、左SBにDFバングーナガンデ佳史扶を起用した。中盤の底では新婚のMF松木玖生とシーズン途中に鳥栖から加入したMF原川力がダブルボランチを組んでいる。

 最初のチャンスを作ったのはアウェーの鳥栖。前半5分にMF手塚康平のクロスから古巣対決となるFW富樫敬真がヘディングシュートを放ったが、クロスバーに嫌われた。対するFC東京も前半9分に2試合ぶりに先発復帰したFWディエゴ・オリヴェイラがエリア内にボールを持ち込み、シュートを放ったがゴール左に逸れていった。同16分にもオリヴェイラは、アダイウトンのパスを前線左サイドで受けると、自らシュートに持ち込んだが枠の右に外れていった。

 前半19分には、MF河原創の浮き球のパスに最終ラインの裏でMF長沼洋一が合わせて1タッチシュートを放つ。これがゴールに決まると一度はオフサイドの判定を受けたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)確認の結果、オフサイドがなかったことが確認されて鳥栖が先制した。

 このまま勝てば勝ち点でFC東京を上回る鳥栖だが、GK朴一圭のクリアミスのボールを拾われるとFWアダイウトンへのファウルでフリーキック(FK)を与えてしまう。FC東京は原川のFKからFW渡邊凌磨がヘディングでゴールを狙ったがGK朴一圭の正面を突いた。

 リードを守った鳥栖は、FC東京のゴールに迫っていく。前半30分にはエリア内に入れたロングボールを富樫が受けたところでDFエンリケ・トレヴィザンに倒されてPKを獲得する。前節の横浜FM戦(1-1)ではPKを失敗していた富樫だが、このPKを確実に決めて鳥栖がリードを2点に広げた。

 後半に入るとFC東京は、最前線からプレスをかけはじめる。後半9分には左サイドのバングーナガンデのクロスをアダイウトンがヘッドで合わせ、1点差に詰め寄った。勢いづくFC東京は、同11分にも攻撃を仕掛け、FW仲川輝人のパスを受けた長友がゴールを狙ったが、シュートは右に外れていった。

 攻め続けるFC東京は後半14分にも高い位置で鳥栖からボールを奪い、攻撃に転じる。左サイドのバングーナガンデがゴール前に入れたボールから、最後は渡邊がゴールネットを揺らす。VAR確認が入ったが、得点は認められてFC東京が2-2に追い付いた。

 鳥栖は後半22分、高い位置でボールを奪った河原が右サイドからゴール前にクロスを入れる。交代出場したばかりのFW横山歩夢が合わせたが、シュートは左に外れていった。同31分にも左サイドから攻撃を仕掛けた鳥栖だが、ゴール前へのクロスに反応した長沼とFW河田篤秀がゴール前で交錯して、決定機を生かせなかった。

 両チームが攻め合い、久しぶりの勝利を目指すなか、後半43分にFC東京はエリア内までボールを運び、渡邊がシュート。これはGKに防がれたが、こぼれ球を途中出場のFW俵積田晃太が押し込み、ホームのFC東京が逆転した。このゴールが決勝点となり、FC東京がリーグ戦5試合ぶりの勝利、さらに対鳥栖戦では9試合ぶりとなる勝利を挙げている。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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