森保ジャパン、トルコ戦出場16選手をブラジルメディア採点 「重要なオプションになり得ることを示した」MOMは?

日本は欧州遠征2連勝【写真:Getty Images】
日本は欧州遠征2連勝【写真:Getty Images】

ブラジルメディアの採点ではMOMに伊藤(敦)を選出

 日本代表は9月12日、キリンチャレンジカップでトルコ代表と対戦し4-2で勝利した。ブラジルメディアは日本の選手を10点満点で評価している。

 9日に行われたドイツ戦(4-1)からスタメン10人を変更して挑んだトルコ戦では、序盤こそ日本のプレスがはまらないシーンもあったが、前半15分に代表初スタメンとなったMF伊藤敦樹が左足の強烈な一撃を決めて先制。流れを手繰り寄せると、同28分にはMF久保建英のシュートをGKが弾いたこぼれ球をMF中村敬斗が押し込んでリードを広げた。

 前半36分には中村がこの日自身2ゴール目。前半終了間際と後半15分にトルコに反撃を許す課題となる場面もあったが、途中出場のFW伊東純也が単独突破からPKを奪い自ら決めてトルコを4-2で撃破した。

 ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」はこの試合に出場した日本代表選手を10点満点で採点。チーム最高の「7.0」点には、代表初ゴールの伊藤(敦)、2ゴールの中村(敬)、途中出場でダメ押しのPKを決めた伊東が並んだ。

 特に伊藤(敦)を日本のベスト選手とし「先発では初出場だったが、このポジションの重要なオプションになり得ることを示した。日本の勝利への道を開く見事なゴールを決め、攻撃ではボールを奪って2点目の起点となった」と十分な戦力となる点を評価した。

 中村(敬)は「先発メンバーの中で最もボールタッチ数が少なかったが、日本の攻撃で好ポジションを取り、2ゴールを決めた」とゴールを称え、伊東には「堂安(律)の右サイドでのプレーは悪くなかった。ピッチの大半を横切った後に得たPKを自ら決め、青い侍のシャツで12点目を決めた」と代表での継続した活躍に賛辞を贈っている。

最低点にはGK中村、守備面では課題を残した最終ラインにも厳しい採点

 一方で、先発したGK中村航輔にはチーム最低の「5.0」点が付けられた。前半44分に相手のクロスボールからトルコ代表DFメルト・ミュルドゥルが合わせると、中村が反応。弾いたボールを押し込まれて失点する。中村はこのシーンでカバクとの接触により右肩を負傷し、途中交代となった。

 記事でもこのシーンに触れ「トルコに迫られた44分には、ヘディングで自分の方向に飛んできたボールをキャッチできず、ボックス中央でボールを離してしまった。結局ゴールを許している」といった評価を下している。

 そのほか、トップ下に入ったMF久保建英には「6.5」点が与えられ「背番号20だが、まるで10番のようなプレー。しばしばセンターバックのラインまで下がってボールをさばき、終始プレーに絡んでいた」と、得点は決められなかったものの常に攻撃の起点となったアタッカーを称賛した。

 また代表デビュー戦となった右サイドバック(SB)の毎熊晟矢も、守備への課題を指摘されつつも「センスを発揮」した攻撃面を評価され久保と同様に「6.5」点に。そのほか厳しい採点となったのは「5.5」点の谷口彰悟、古橋亨梧、田中碧、途中出場の橋岡大樹が並ぶ。

 最終ラインに入った谷口や橋岡には守備面で厳しい指摘も。ノーゴールとなった古橋には「セルティックの得点王は、またしてもチャンスを無駄にした」と触れ、この試合のゲームキャプテンを務めた田中には「予想以上のミスを犯し攻撃的な動きに遅れをとった」と苦い評価となっている。

 ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」によるトルコ戦の日本選手採点は以下のとおり。

【先発出場】
中村航輔   5.0
町田浩樹   6.0
伊藤洋輝   6.0
谷口彰悟   5.5
毎熊晟矢   6.5
伊藤敦樹   7.0(MOM/マン・オブ・ザ・マッチ)
堂安 律   6.5
田中 碧   5.5
古橋亨梧   5.5
久保建英   6.5
中村敬斗   7.0

【途中出場】
シュミット・ダニエル   6.5
橋岡大樹   5.5
冨安健洋   6.0
遠藤 航   6.0
伊東純也   7.0

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