ドイツ代表の次期指揮官は? リバプール地元紙が“フリック解任騒動”に言及「遠藤が主将を務める日本に屈辱的な大敗」

解任されたフリック氏【写真:ロイター】
解任されたフリック氏【写真:ロイター】

クロップ監督も候補の1人に挙がる

 ドイツ代表は9月10日、ハンジ・フリック監督の解任を公式発表した。9日に日本代表との国際親善試合で1-4と敗れ、欧州選手権(EURO)を前に窮地に追い込まれたドイツ。後任候補として名前が挙がった1人が、ユルゲン・クロップ監督(リバプール)だった。

 2021年5月よりドイツの指揮を執ったフリック監督は、名門バイエルン・ミュンヘンで輝かしい成績を残した名将だ。しかし昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)ではグループリーグ初戦で日本に敗れるなど苦戦。結果として決勝トーナメント進出も逃し、大会を早々に去っている。

 今年に入って行われた親善試合は、先日の日本との試合を合わせて1勝1分4敗。特にホームのヴォルフスブルクで行われた日本戦は、ドイツの今後を図る重要なファクターだったが、1-4と完敗を喫してしまった。

 ドイツサッカー連盟は、翌10日にフリック監督の解任を発表。12日のフランス代表戦では暫定でルディ・フェラー氏がザンドロ・ヴァーグナー氏、ハネス・ヴォルフ氏とともに代表を指揮する予定となっている。

 リバプール地元紙「リバプール・エコー」は、ドイツ代表指揮官の後任として名前が挙がるクロップ監督について言及。まずは直近の日本戦を回顧し「ドイツはリバプールMF遠藤航がキャプテンを務める日本代表にホームで1-4と屈辱的な大敗を喫したことで、フリックの指揮官としての時間はピタリと止まってしまった」と解任を報じた。

 そのうえで2026年6月までクラブとの契約を残すクロップ監督について「DFB(ドイツサッカー連盟)は空席となっているトップコーチの主な候補者の1人としてクロップを挙げている」と触れている。

 ただ記事によると、クロップ監督は7月の英衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビュー内で「(現時点で)レッズを離れることは『できない』」と断言しているという。

 一方、ドイツ紙「ビルト」によると同国1部バイエルン・ミュンヘンのユリアン・ナーゲルスマン監督が有力候補に挙がっているとされた。こちらも「クラブとの契約はまだ残っている」としつつも、母国のビッグクラブで指揮を執る36歳に白羽の矢が立っている。

 また「スカイ・スポーツ」ドイツ版内で行った投票では、ナーゲルスマンや現トルコ代表監督のシュテファン・クンツ氏、ドイツサッカー連盟の特別委員会に属するマティアス・ザマー氏などの他候補を抑え、トップにクロップが選ばれている。

 監督交代でさらに混乱の渦中となったドイツ。強豪を立て直す指揮官探しには、さまざまな憶測が飛び交っているようだ。

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