福岡監督、FC東京との3連戦“第2ラウンド”で不満 「怪我人は出るし、ボールボーイは…」

福岡の長谷部茂利監督【写真:徳原隆元】
福岡の長谷部茂利監督【写真:徳原隆元】

2021年以降、FC東京に初めて黒星

 アビスパ福岡の長谷部茂利監督は、9月6日に行われたルヴァンカップ準々決勝第1戦でFC東京に0-1で敗れ、試合後の記者会見で「納得いかないことはたくさんあった」と、不満を口にした。

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 2021年にJ1リーグ復帰後、FC東京に一度も負けたことのなかった福岡だったが、この試合では3日前のリーグ戦(第26節/2-1)の借りを返される形となった。自分たちの布陣に合わせて3バックで試合に臨んできたFC東京に対して、ほとんど効果的な攻撃はできず。ロングボールを多用してきた相手にGK永石拓海がバックパスを落球してしまい、前半16分にFWアダイウトンに許したゴールが決勝点となり、0-1で敗れた。

 試合後の会見で長谷部監督は「自分たちのミスから失点してしまいました。あそこまで詰めている相手の選手、得点者には隙を突いてきて、素晴らしいなと思いました」と、決勝ゴールを挙げたアダイウトンを誉めたが、90分を通して納得できないことが多かったという心境を続けた。

「納得いかないことは、結構、たくさんあったんですけれども、聞かれても答えません。というのは、言わないほうがいいと思うので。怪我人は出るし、ボールボーイは片方のチームに……というようなこともありました。もっと正々堂々とやったらと思います。東京、日本の(首都の)東京というチームなのに、さんざん言っているけれど、正々堂々とやれていないところが、ちょっとあったんじゃないかなと思います。そこについては、質問しないでください。以上です。次、頑張ります」

 この試合で途中出場したものの、試合終了間際に負傷でピッチを退いたFW佐藤凌我については、「歩くことすらままならない。両足に相手のチャージが入ったような形。最近、大怪我をした選手がいましたが、それに近い形で挟まれて足を持っていかれた。正確には見ていませんし、私はドクターではないので分かりませんが、重傷であるのは間違いないです」と、J1第24節の柏レイソル戦で負傷したヴィッセル神戸のMF齊藤未月の例を挙げて、佐藤の状態が芳しくないことを口にした。

 ボールボーイについては、試合を見ているなかで、それほどホームのFC東京寄りに動いている印象を受けなかった。試合終盤には福岡の自陣からのフリーキックの際、ボールを複数ピッチに入れてしまう場面もあったが、もともとは福岡が主審の笛を待たずに試合を再開したことでやり直しとなり、急いでボールを入れようとした結果、混乱が生じた。

 誰に聞かれたわけでもなく、不満を述べた長谷部監督の真意は不透明だが、1週間で公式戦3試合を同じ相手と戦う珍しい状況にある福岡とFC東京。ここまで味の素スタジアムでの2試合の結果は1勝1敗となっているが、9月10日にベスト電器スタジアムで行われる3試合目に向けて、長谷部監督の「正々堂々とやったら」という言葉は、FC東京側にも火をつけそうだ。

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