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サッカー実況の草分け・金子勝彦さんが逝去 JFA田島会長と川淵相談役がお悔やみの言葉「サッカー中継では名実ともにナンバー1」
長年「三菱ダイヤモンドサッカー」を担当
1968年から20年間放送されたサッカー番組「三菱ダイヤモンドサッカー」で司会を担当したスポーツアナウンサーの金子勝彦さんが、8月20日に亡くなった。日本サッカー協会(JFA)は田嶋幸三会長、川淵三郎相談役のお悔やみの言葉を伝えている。
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■日本サッカー協会会長 田嶋幸三氏
「金子さんご逝去の報に接し、深い悲しみを感じております。サッカーを初めて間もなかった小学生時代、毎週土曜日の夕方は『ダイヤモンドサッカー』を見るために慌てて家に帰っていたことが思い出されます。前後半を2週に分けて放送しており、次の放送をワクワクしながら待っていたことを覚えています。『ダイヤモンドサッカー』の冒頭の名台詞は金子さんのサッカーへの愛情を感じられるものでした。
今思うと、岡野さんとの解説はとても分かりやすく、サッカー少年にとって大切なことがたくさん散りばめられていました。”世界”が遠い存在だった時、そして今と違って、あらゆるものを簡単に視聴できたり、ビデオで繰り返し見たりすることができなかった時代、世界レベルのサッカーをむさぼるように見て、すべてを吸収しようとしていた大切な時間でした。『ダイヤモンドサッカー』によって”世界を目指す”という意識やサッカーへの情熱が育まれたことは間違いありません。その気持ちを忘れず、これからも日本サッカーの発展に尽くしていきます。金子さん、ありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りします」
■日本サッカー協会相談役 川淵三郎氏
「『ダイヤモンドサッカー』での名解説ぶりを聞いたのが金子さんを知る最初のきっかけだったと思います。日本サッカーリーグ(JSL)は東京12チャンネル(現テレビ東京)でも多く中継され、僕のプレーも丁寧に解説していただいたことが嬉しかった。岡野俊一郎さんとのコンビも印象的でした。引退したあと、大宮で行われた国際親善試合を金子さんが実況され、僕はコメンテーターとして呼ばれました。初めての解説の仕事でしたが、金子さんのお陰でとてもやりやすかったのを覚えています。サッカーへの愛情も造詣も深く、日本サッカーへの貢献度は群を抜いており、サッカー中継では名実ともにナンバー1のアナウンサーです。そういったご功績から、放送界から初めて日本サッカー殿堂にも掲額させていただきました。日本サッカー102年の歴史の中でその発展の礎となった出来事がいくつかありますが、『ダイヤモンドサッカー』がその1つであることは誰もが認めるところでしょう。金子さんのお声が懐かしく思い出されます。ご厚情に深い感謝を述べるとともに謹んで哀悼の意を表します」
(FOOTBALL ZONE編集部)