リバプール遠藤、初先発の出来に専門メディアが見解 「加入を懐疑的に受け止めた人々を見返せなかった」

リバプールでプレーする遠藤航【写真:Getty Images】
リバプールでプレーする遠藤航【写真:Getty Images】

58分間プレーしてタックル2回、クリア1回

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は、現地時間8月27日に行われたプレミアリーグ第3節ニューカッスル戦(2-1)で移籍後初先発。前節に引き続き数的不利な状況でのプレーを強いられたなか、後半13分までプレーした。リバプール専門メディア「THIS IS ANFIELD」は、「わずか1週間で契約の価値を判断するのは極めて不公平」とレポートしている。

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 アンカーの獲得が急務となっていたリバプールは8月18日に急転直下で遠藤を獲得。翌日に行われた第2節ボーンマス戦(3-1)ではアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターが一発退場を命じられたことで、遠藤が緊急投入され、新天地デビューを飾っていた。ニューカッスル戦では、初先発を飾り、4-3-3システムのアンカーに配置された。

 昨季トップ4入りを遂げた難敵ニューカッスルが相手ということもあり、相手MFブルーノ・ギマランイスの切れ味鋭い突破で置き去りとされるなど、スピード面やプレッシング面で対応に苦労している様子が窺えたが、ボールを保持した際は的確なパス捌きで安定感ももたらしていた。しかし前半25分に先制点を許すと、わずか3分後の同28分、オラン代表DFフィルジル・ファン・ダイクが一発退場するアクシデントに見舞われる。

 前節に引き続き、またもや10人でのプレーを余儀なくされた遠藤だが、数的不利な状況に陥ったことで、役割もはっきりし、途中交代した後半13分まで追加失点を許さない堅実なパフォーマンスを披露。チームは途中出場のウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスの終盤の連続ゴールで劇的な逆転勝利を飾った。

「THIS IS ANFIELD」は、「先週のクロップ監督の記者会見を聞けば、遠藤航がリバプールの中盤を支える能力があると考えていることが分かるだろう。しかし、困難な状況下での起用とはいえ、リバプールでの初先発で、自身の加入を懐疑的に受け止めた人々を見返すことはできなかった」と、ニューカッスル戦で先発出場した遠藤について言及している。

「全体的に激しい試合の中、遠藤はタックル2回、クリア1回、インターセプト0回にとどまり、60分足らずで交代となった。彼は、深い位置からプレーを指示する責任に慣れていないように見え、前への選択肢を見つけられないことが多かった。もちろん、新しいリーグでの初先発、しかも加入からわずか1週間という短期間で契約の価値を判断するのは極めて不公平だ。しかし、リバプールが(ブラジル代表MF)ファビーニョの売却を決断し、その後、そのポジションで望ましいオプションの1つを獲得できなかったことで、このような状況が生まれたのだ」

 チームに合流して間もない遠藤だが、フィットへの時間をどれだけ短縮できるかもカギとなりそうだ。

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