バルセロナ女子でともに戦う3人の選手が見せた行動に脚光

　8月15日に行われたオーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ（W杯）の準決勝で、スペインが2-1でスウェーデンを下し決定戦へと駒を進めた。普段はスペイン1部バルセロナ女子でともに戦う、それぞれの戦士がお互いを称え合う瞬間に脚光が集まっている。

　スコアが最初に動いたのは後半36分、スペインは左サイドからのクロスがゴール前にこぼれたところをFWサルマ・パラジュエロが押し込んでようやく先制。その7分後、高さが売りのスウェーデンがスローインの流れからクロスで崩し、MFレベッカ・ブロンクビストが押し込んで同点に追い付いた。

　1-1のまま延長に入るかと思われた後半44分、スペインがショートコーナーからつないでDFオルガ・カルモナが強烈ミドルを決めて勝ち越しに成功。アディショナルタイムを含めた残り時間を守り切り、スペインが初の決勝進出を勝ち取っている。

　そんななかスペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は、スペイン選手たちのスウェーデン女子代表FWフリドリーナ・ロルフォへ向けた試合後のあるシーンに注目。普段はスペイン1部のバルセロナ女子でともにプレーするスペイン女子代表FWマリア・カルデンティと、同代表MFアイタナ・ボンマティが、ピッチ上で見せた行動を報じている。

　同紙はまず「試合終了時には、多くの拍手が沸き起こる美しい映像があった」と、ロルフォとカルデンティの抱擁シーンについて「マリアがロルフォに言葉をかけると、2人は抱き合った」と報道。さらに「ロルフォはボンマティからも愛情を受けた。スウェーデン人にシャツの交換を頼み、一緒にポーズをとった」と、ボンマティとの交流も伝えていた。

　クラブ同僚との交流の瞬間に、大きな注目が集まっていたようだ。