スウェーデンを2-1で破って初の女子W杯決勝へ

　スペイン女子代表は、8月15日に行われたオーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ（W杯）の準決勝でスウェーデンを2-1で破った。初の決勝進出を決めた母国に、国王や首相も歓喜の言葉を贈っている。

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　日本と同じグループリーグC組に入り2位通過で決勝トーナメントへ進んだスペインは、スイス、オランダと欧州勢を連続撃破して準決勝のスウェーデン戦に挑んだ。強敵アメリカを倒し、日本も撃破したスウェーデン相手に堂々とした戦いぶりを見せる。

　スコアが動いたのは後半36分、スペインは左サイドからのクロスがゴール前にこぼれたところをFWサルマ・パラジュエロが押し込んで先制。その7分後に、高さを生かした攻撃からスウェーデンMFレベッカ・ブロンクビストのゴールで同点にされてしまう。

　それでも後半44分、スペインがショートコーナーからつないでDFオルガ・カルモナが強烈ミドル。クロスバーに当たったシュートはそのままゴールインし、終盤での劇的な勝ち越し弾となった。

　後半アディショナルタイムの7分間を凌いだスペインが、見事決勝進出。初の女子W杯タイトルにあと1歩と迫る選手たちを、母国のペドロ・サンチェス首相も「決勝戦へ！あなた方は歴史を作り続けている。おめでとう」と公式X（ツイッター）で祝福した。

　またスペイン国王陛下邸「Casa de S.M. el Rey」公式Xでは「スウェーデン戦での歴史的勝利！あと一歩で世界チャンピオンになれる」と、嬉々として重要な勝利にメッセージを添えた。

　スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」では、「ペドロ・サンチェス首相と王室、スペインの歴史的決勝進出を祝福」と、この事実を報道。「準決勝でスウェーデンを破ったラ・ロハ（スペイン）に、首相代理とフェリペ6世が惜しみない賛辞を贈る」と母国を動かす2人からの称賛を伝えていた。