スペインが女子W杯で初の決勝進出 なでしこジャパン撃破のスウェーデンに劇的一撃で勝利

スペインがスウェーデンとの激戦を制し女子W杯決勝に進出【写真:ロイター】
スペインがスウェーデンとの激戦を制し女子W杯決勝に進出【写真:ロイター】

一度は同点に追い付かれるも、直後に豪快ミドル炸裂

 オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)は8月15日、準決勝の第1試合を実施。スペインとスウェーデンという今大会でなでしこジャパン(日本女子代表)が対戦したチーム同士の一戦は、スペインが2-1の勝利を収めた。

 スペインは日本と同じグループリーグC組に入り、2位通過して決勝トーナメントへ。そこではスイス、オランダと欧州勢を連続撃破して勝ち進んだ。一方のスウェーデンはグループリーグG組を全勝で首位通過すると、決勝トーナメント1回戦では優勝候補アメリカにPK戦で勝利。準々決勝では日本に2-1で競り勝った。

 試合は立ち上がりからスペインがボールポゼッションを高めて敵陣に押し込んでいく展開になった。スウェーデンの守備陣もかなり耐える展開を我慢していたが、ペナルティーエリア内まで入り込むような攻撃が多いなかではなかなか反撃に出ることができず。前半唯一のシュートはハーフタイム直前の前半42分という苦戦だったが、0-0のまま前半を終えた。

 後半に入ってもスペインがボールを持って押し込んでいく展開、そしてスウェーデンが最終ラインを中心にブロックを形成して耐える基本的な展開は変わらなかったが、スウェーデンが前半よりも敵陣に入って攻撃する回数は増えた。スペインは後半12分に準々決勝のオランダ戦で延長戦の決勝ゴールを決めたFWサルマ・パラジュエロを投入して攻勢を強めた。

 スペインが崩し切れず、スウェーデンはカウンターに人数を掛けられず迫力を出せない構図が試合終盤まで続いた後半36分、スペインは左サイドからのクロスがゴール前にこぼれたところをパラジュエロが押し込んで念願の1点を手にした。

 しかし後半43分、パワープレーに切り替えていたスウェーデンは左サイドのスローインからゴール前にシンプルな高いボールを入れると、FWリナ・フルティグが頭で落としたボールをMFレベッカ・ブロンクビストが押し込んで劇的な同点ゴールを奪った。

 それでもこの試合は直後の後半44分、スペインがコーナーキックを得ると短くつないだパスを受けたDFオルガ・カルモナが左足ミドルを決めて決勝ゴール。キャプテンの一撃がチームを2-1の勝利に導いたスペインが、女子W杯で初の決勝進出を果たした。

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