「完璧なゴールだ」 W杯スウェーデン女子コーチ、日本戦の先制点揶揄「史上最も醜い」に反論

女子W杯準々決勝で日本を下したスウェーデン女子代表【写真:ロイター】
女子W杯準々決勝で日本を下したスウェーデン女子代表【写真:ロイター】

準々決勝の日本戦で奪った先制点に対し、一部海外メディアが批判的見解

 女子ワールドカップ(W杯)で悲願の初優勝を狙うスウェーデンは、準々決勝で日本を2-1で撃破し、ベスト4へ駒を進めた。この日本戦で奪った先制点を一部海外メディアが批判的に報じた一件が話題になったなか、母国メディアはこの論調に対する代表コーチングスタッフの見解を伝えている。

 海外メディア上で批判的に報じられたのは前半32分の先制シーンだ。フリーキック(FK)からのリスタートでMFコソバレ・アスラニがゴール前に放り込んだボールに対しGK山下杏也加がパンチング。こぼれ球をスウェーデンがつなぐとDFマグダレーナ・エリクソンが粘ったボールはゴール前へ。最後はDFアマンダ・イレステットが押し込んだ。

 流れの中から生まれた正真正銘の得点シーンだったが、スウェーデン紙「EXPRESSEN」によると、このゴールに対し英公共放送「BBC」が「我々が見た中で最も不条理なゴールの1つ」と報じたほか、ノルウェーのテレビチャンネル「TV3」の専門家からは「ワールドカップ史上最も醜いゴールの1つ」と揶揄するコメントが発せられたという。

「EXPRESSEN」紙は代表アシスタントコーチを務めるマグヌス・ウィクマン氏のコメントを紹介。「批判を受けて反撃」と見出しが打たれた記事では、海外メディアから指摘された論調に対するウィクマン氏の反論コメントが伝えられ、奪うべくして生まれたものとの見解が明かされた。

「私にとっては完璧なゴールで、いわばフリーキックからの得点の仕方そのものだ。日本代表のディフェンスの仕方が我々の役割分担にぴったり合っていて、ボールがそこに落ちたんだ。膝だろうが足だろうが、そんなことはどうでもよくて、醜いゴールがこんなに美しくなるなんて、嬉しいね」

 決勝進出を懸けたベスト4で、同じ欧州勢のスペインと対戦するスウェーデン。優勝経験国のアメリカや日本を破ってきた強豪国は、周囲からの雑音を跳ね除け、悲願の世界一に辿り着けるだろうか。

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