選手無償ローン、3年間降格なし… ライバルクラブが悲劇のシャペコエンセに救済処置をオファー

シャペコエンセを助けるためにブラジルサッカー界が一致団結

 現地時間28日にコロンビアでブラジル1部シャペコエンセの選手、首脳陣らが搭乗した航空機が墜落するという衝撃的な事故が発生した。これまでに76人が死亡したと伝えられており、甚大な被害がもたらされている。こうした悲劇のなかでライバルクラブが立ち上がり、救済措置をオファーしているという。ブラジルメディア「グローボ・エスポルテ」や英公共放送「BBC」などが報じている。

 コロンビアの航空局が発表した生存者は6名とレポートされている。「BBC」はそのうち少なくとも2人がシャコペエンセの選手で、DFアラン・ラスケル、GKジャクソン・フォルマンの生存が確認されたと報じた。しかし、同乗していた首脳陣6人は全員が死亡したという。

 こうした悲劇のなか、今季第37節でシャペコエンセを1−0で下して22年ぶり9度目の優勝を決めていたパルメイラスをはじめ、サンパウロ、フラメンゴなどとライバルたちが続々とクラブが救いの手を差し伸べた。「グローボ・エスポルテ」の情報によれば、クラブ関係者の多くを失ったシャペコエンセに対して、選手を無償ローンで移籍させ、さらに今後3年間は降格なしという救済措置をブラジルサッカー連盟に迫っているという。

 悲しみに暮れるシャペコエンセを助けるためにブラジルサッカー界が一致団結した姿勢を見せている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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