「韓日女子の4年間は違いすぎた」 W杯GL敗退で韓国紙が現状を指摘「世界の流れに付いていけなかった結果」

韓国メディアが女子代表の現状を指摘【写真:ロイター】
韓国メディアが女子代表の現状を指摘【写真:ロイター】

韓国はグループリーグ敗退に対し、日本はベスト8進出

 韓国女子代表は、オーストラリアとニュージーランドで共催中の女子ワールドカップ(W杯)で、グループリーグ1分2敗と未勝利で無念の敗退となった。韓国紙「朝鮮日報」は「女子W杯決算」と題し、ベスト8に進出した日本との違いについて指摘している。

 コロンビア、モロッコに敗れた韓国はグループリーグ第3戦でドイツと対戦。5点差で勝利したうえでコロンビアがモロッコに勝利するという厳しい条件の下ながら、前半6分に相手最終ラインの中央でがら空きになったスペースでMFチョ・ソヒョンがボールを受けるとGKとの1対1を決めて先制。それでも勝利すれば得失点差の関係で突破が確実なドイツは前半42分にエースFWアレクサンドラ・ポップが同点ゴール。お互いに決定打は出ず1-1のまま終了となり、両国とも敗退が決まった。

 韓国は8月5日に帰国。日本のINAC神戸レオネッサでプレー経験があり、自身3回目のW杯出場で、今大会でチーム唯一の得点者だった35歳のベテランMFチョ・ソヒョンは、「ワールドカップで見られるものが本当の実力だと思うので、まだ井の中の蛙だと感じるのも当然」と語るなど、失意の様子が取り上げられた。

 そのなかで、韓国紙「朝鮮日報」は「韓日女子の4年間は違いすぎた」と見出しを打ち、「理由のない結果はない。冷徹な批判と明確なビジョンが必要な時だ。韓国女子サッカーの現状と進むべき道を指摘する」と取り上げている。

「日本と韓国のこの4年間はあまりにも違った。『準備を失敗するということは、失敗を準備するということだ』という名言のように、韓国女子サッカーの凋落はこの4年間で光の速度で発展した世界の女子サッカー界の流れに付いていけなかった結果だ。日本と韓国の違いは実行力だった。大韓サッカー協会もフランスW杯敗退後、女子サッカー発展シンポジウムを開き、改善を約束したが、上手く機能しなかった。2023年の女子ワールドカップ誘致に失敗し、関心はあっという間に消えた。4年前と変わったことはない。選手は約1400人に減った。サッカーの人気はバラエティーの人気にすぎず、女子サッカー自体の人気ではない」

 記事では、韓国女子サッカー界が置かれている状況を深刻に受け止めていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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