米女子GK「1ミリの差でW杯で負けた」 PK阻止→映像判定での得点に監督も胸中吐露「サッカーは時に残酷」

PK戦の末にベスト16で敗退したアメリカ女子代表【写真:ロイター】
PK戦の末にベスト16で敗退したアメリカ女子代表【写真:ロイター】

守護神ネイハーは好守を見せるも失望感露わ

 アメリカ女子代表は8月6日、オーストラリアとニュージーランドで共催中のワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でスウェーデンにPK戦の末に敗れ、史上初のベスト16敗退となった。最後のPKがゴールラインテクノロジーのチェックにより決まったと認められ、GKアリッサ・ネイハーは「1ミリの差でW杯で負けてしまった」と悔やんだ。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が伝えた。

 FIFAランキング1位のアメリカと同3位のスウェーデンによる優勝候補同士の一戦はお互いに一歩も譲らず、延長120分間の戦いでも決着はつかなかった。試合の行方はPK戦の結果に委ねられた。

 5人目が終わった時点で3-3となりサドンデスに突入すると、先攻のアメリカは7人目のDFケリー・オハラが痛恨の失敗。対する後攻のスウェーデンはFWリナ・フルティグがキックを成功させ、PKスコア5-4でスウェーデンが勝利した。

 スウェーデンFWフルティグのPKは、アメリカ守護神ネイハーが弾いて阻止したように思われたが、ゴールラインテクノロジーによる確認の末にゴールラインを越えているとの判定でゴールが認められた。

「ニューヨーク・タイムズ」紙によれば、5人目でPKを失敗した22歳FWソフィア・スミスや4人目でミスしたベテランFWミーガン・ラピノーも涙を流していたという。

 好守を見せながら、最後の一本に泣いたネイハーは試合後、「1ミリの差でW杯で負けてしまった」と胸中を吐露。チームを率いるヴラトコ・アンドノフスキ監督も、「残念だが、サッカーは時に残酷だ」とコメントしていた。

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