川崎で最も印象に残った日本人選手は? 現地取材のドイツ人記者が指名「ブンデスでも十分に通用する」

ドイツ人記者のニコラス・リマー氏【写真:城福達也】
ドイツ人記者のニコラス・リマー氏【写真:城福達也】

ドイツ人記者リマー氏が感銘を受けたのは川崎の背番号16、瀬古樹

 J1川崎フロンターレは7月29日、国立競技場でドイツ1部バイエルン・ミュンヘンと対戦して0-1で敗れた。緻密なビルドアップで試合の主導権を握られたものの、ハイプレスから決定機を生み出すなど健闘した。現地取材に訪れていたドイツ人記者は、この日最も印象に残った日本人選手にMF瀬古樹の名前を挙げ、「ブンデスリーガでも十分に通用するように見えた」と太鼓判を押している。

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 昨季ブンデスリーガ11連覇を達成したバイエルンは、来日直後の7月26日にプレミアリーグ&UEFAチャンピオンズリーグ(CL)王者のマンチェスター・シティと国立競技場で対戦したが、接戦の末に1-2で敗れていた。対する川崎は、苦しんだシーズン序盤を抜け出し、直近の公式戦4戦無敗と復調の兆しを見せるなかで、世界最高峰クラブとの試合に臨んだ。

 立ち上がりから川崎が連動したプレッシングを仕掛け、高い位置でボールを奪って決定機を生み出した。しかし、川崎の圧力に徐々に慣れてきたバイエルンは、狭いスペースの中で華麗なパスワークを披露し、幾度となくビッグチャンスを演出。すると、後半12分にゴール前に走り込んだDFヨシップ・スタニシッチがネットを揺らし、これが決勝点となった。

 川崎は最少失点で抑えたものの、試合の主導権を握られる苦しい時間帯が続いた。そんななか、試合後にドイツ人記者のニコラス・リマー氏に、この日最も印象に残った日本人選手を尋ねると、メンバー表を確認しながら「そうそう、このNo.16だよ! セコという選手だ」と答えた。

「川崎の戦い方は全体的に素晴らしかった。試合内容はかなり厳しい展開だったと思うが、決して諦めるような素振りは見せなかった。試合前から(川崎の)ポジティブな評判は聞いていて、実際よくやっていたと思う。そのなかでも、彼のスピードとファイティングスピリットは際立っていたと感じた。ボールホルダーに詰め寄るタイミングやプレッシングの強度も非常に良かった。ブンデスリーガでも十分に通用するように見えた」

 この日瀬古は、先発出場したMF脇坂泰斗の負傷により、前半18分に緊急投入されていた。バイエルンはMFジャマル・ムシアラ、MFジョシュア・キミッヒ、FWセルジュ・ニャブリのトライアングルを軸にゲームを組み立てていたなかで、そのワールドクラスの中盤勢に喰らいつく瀬古の闘志あふれるプレーに、リマー氏は感銘を受けている様子だった。

(城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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