JFA田嶋会長、日本のW杯アジア2次予選から参加の背景を説明 「強いチームと試合をすることの意義を主張する国が多かった」

田嶋幸三がワールドカップ2次予選について言及【写真:徳原隆元】
田嶋幸三がワールドカップ2次予選について言及【写真:徳原隆元】

W杯2次予選では北朝鮮、シリア、ミャンマーとマカオの勝者と対戦

 日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は7月30日、臨時評議員会後にメディアブリーフィングで取材に対応。先日決定した2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)のアジア2次予選の組み合わせと試合運営について、「あくまでもホーム&アウェーをベースにしながら、臨機応変にしながらやらないといけない」と話した。

 この日の評議会では、すでに今年限りでの退任を表明している田嶋会長の次の会長を決める選挙の日程などが決まり、その説明とされた。来年1月にアジアカップが開催されることから、次期会長は年内に決まる日程が明らかにされている。

 また田嶋会長は、北朝鮮、シリア、ミャンマーとマカオの勝者と対戦することが決まったW杯アジア2次予選の結果について「ホーム&アウェーがベースでフェア。ただし、シリアや北朝鮮、ミャンマーとマカオがどちらか分からないが、それなりに問題を抱えた国と一緒になった。あくまでもホーム&アウェーをベースにしながら、臨機応変にしながらやらないといけない。決して簡単に勝てる相手ではない。相手あってのことだが、相手が中立地を望むなら、それが我々が代表として納得ができる場所なら致し方がない」と話し、政情不安定な国との対戦が中立地開催になる可能性があると話している。

 そして、前回も2次予選からの出場になった日本では当時のDF吉田麻也主将が「このラウンドから日本が出場する必要があるのか」という問題提起を行っていた。田嶋会長はアジアサッカー連盟(AFC)に変革の提案は行ったものの「私たちの意見は出し、議論もしてくれたが、日本と試合をしたいという国の意見も多かった。大差の試合を少なくする意見で出したが、強いチームと試合をすることの意義を主張する国が多かった。議論はしたが、このような結論に達した。強豪国は賛同してくれたが、今と同じような形になった。今と同じやり方が妥当であるという結論になった」と、現状について話した。

 現在、オーストラリアとニュージーランドで共催の女子W杯では、なでしこジャパン(日本女子代表)が2連勝でグループリーグを突破。7月31日にはスペインと対戦するが、田嶋会長は「スペインは優勝候補の筆頭。そのチームとお互いが突破を決めたなかでできるのは、非常に楽な形で迎えられる。次の相手、その次の間なども考慮しながら、移動も含め池田監督は考えていると思う。ただ、恣意的な引き分けなどは考えないと思う。いろいろな戦力を使い、先も見据えて戦える3戦目になったことは楽な形になったと感じる」と、現時点での状況を前向きに話した。

 アジア2次予選は今年11月から来年6月まで3回のインターナショナル・マッチウィークの期間で2試合ずつ行われる。特にアウェー扱いの試合における開催環境面などの課題も今後は解決していく必要に迫られそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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