女子W杯、日本人審判団の“粋なホワイトボード”を代表OB称賛 「気遣い心遣いはスポーツを何倍も美しくする」

山下良美レフェリーら審判団の振る舞いを日本代表OBも称賛【写真:Getty Images】
山下良美レフェリーら審判団の振る舞いを日本代表OBも称賛【写真:Getty Images】

元日本代表DF栗原勇蔵氏は「スポーツを美しくする」と感想

 オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)で優勝候補同士の激突、グループステージE組のアメリカとオランダの一戦が7月27日に行われ、1-1の引き分けに終わった。試合後の審判団の振る舞いが国際サッカー連盟(FIFA)公式Xで取り上げられて注目を集め、元日本代表DF栗原勇蔵氏も「誇らしい」と語っている。

 アメリカとオランダのビッグマッチは山下良美レフェリー、坊薗真琴、手代木直美の両アシスタントレフェリーが大会開幕戦に続き2試合目の担当。山下レフェリーは試合中にアメリカのMFリンジー・ホランとオランダのMFダニエレ・ファンデドンクが対立した場面で素早く間に入って冷静さを取り戻させるなど、ゲームをコントロールしながら大きなトラブルなくまとめた。

 試合後、FIFA公式X(ツイッター)が取り上げたのは、「ARIGATOU. ありがとう。 THANK YOU!!」と文字が書かれ、緑と赤のマグネットでハートマークが象られたホワイトボードだった。

「ありがとうございました。日本人審判の山下良美、坊薗真琴、手代木直美、そして第4審判を務めた韓国のキム・ユジョンが、試合後にウェリントン・スタジアムのロッカールームで感謝のメッセージを残した。真の品格」

 なでしこジャパン(日本女子代表)が今大会、初戦のザンビア戦、第2戦コスタリカ戦ともに、試合後にロッカールームのホワイトボードに感謝の言葉を残したことは海外メディアでも注目を集めたが、審判団もそれに続く形となり、ファンからも注目を集めた。

 現役時代に横浜F・マリノス一筋18年を貫き、2006~13年の間に日本代表としてもプレーした栗原氏は「僕らの頃が、ちょうどこういったことが自然と定着していった時代。ロッカーを綺麗にしたり、気遣い心遣いはスポーツを何倍も美しくするし、同じ日本人として称賛されているのを目にするのは誇らしいですね」と、山下レフェリーらを称えていた。

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