浦和スコルジャ監督、外国人アタッカー起用に見解 移籍の噂浮上も「出場する可能性はある」

浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

12日の天皇杯3回戦に向けた定例のオンライン会見を実施

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は7月10日に定例のオンライン会見を行い、12日の天皇杯3回戦モンテディオ山形戦について「延長戦を含むすべてのシナリオに対して準備ができていないといけない」と話した。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 浦和は7月8日のFC東京戦で、主将のDF酒井宏樹が左ひじ付近を痛めて負傷交代に。指揮官は「今はコントロール下にあると言える。負傷はしたが、骨や靭帯に大きな損傷はなかった。今はメディカルスタッフが彼のことを見ている。負傷してから関(芳衛)ドクターがすぐに手当てを開始してくれた。もちろんできるだけ早く復帰してもらいたいが、治療や回復に少し時間は掛かるので忍耐強く待たないといけない」と状況を説明した。

 また、DF明本考浩も負傷で戦線を離脱している一方で、ここ4試合ほどは限られたメンバーの中でスタメンと途中出場を回している感もある。特にアタッカーとしてプレーできる4人の外国人選手の中では、ギニア代表FWホセ・カンテのみが試合に絡んでいる。元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグとオランダ人FWブライアン・リンセンは、6月18日のルヴァン杯清水エスパルス戦を最後に登録メンバーに入っておらず、オランダ人MFアレックス・シャルクは5月20日のリーグ戦アビスパ福岡戦を最後にベンチ入りもしていない。

 スコルジャ監督は「それぞれの状況は違う。アレックスは怪我によって出られない。ウイングでは髙橋利樹を試している。FWのところでは興梠慎三とカンテの状況が良い。ただ、今まであまり出ていなかった外国人選手が出場する可能性はある」と話す。7月4日の公開トレーニングでもシャルクは別メニューだったが、移籍話も浮上しているモーベルグとリンセンの起用については、スコルジャ監督にしては珍しくかなり歯切れの悪い答えになっていた。

 浦和にとっての大会初戦となった6月7日の2回戦では、関西大学を相手に延長戦までもつれ込んで1-0の勝利を収めた。今回はJ2のクラブとの対戦になるが、スコルジャ監督は「祖国での経験からも言えるが、カップ戦でカテゴリーが下のチームとの試合は毎回、難しいものになる。日本でも同じことが言える。ルヴァン杯での清水戦や、天皇杯の関西大学戦も非常に難しいものだった。この天皇杯では集中を途切れさせないように戦わないといけない。昨シーズンもJ2のチーム(ヴァンフォーレ甲府)が優勝した。できる限り良い準備をして臨みたい。非常に重要な試合でタフなものになる。延長戦を含むすべてのシナリオに対して準備ができていないといけない」と話した。

天皇杯・山形戦のスタメンは連戦の回復状況を考慮

 この日のさいたま市内は気温35度を越える猛暑日となり、連戦の回復も簡単ではない。スコルジャ監督は「今、選手たちの疲労度をチェックしているところ。メディカルスタッフとフィジカルコーチでそれを行っている。スタメンからいける選手が分かるのは、明日の練習が終わったあとだろう」として、選手の血液検査なども実施して疲労度を測っていると明かした。

 そうした状況だけに「暑さを含めたコンディションを考慮した戦略は試合前から用意しないといけない。しかし、実際に試合中に判断するのはピッチ上の状況にも左右される。ただ、この状況の中で選手によっては最長で45分間しかプレーできない場合もあるだろう。それは考慮しないといけない」と話したスコルジャ監督だが、自身にとってキャリアの中でも初となる日本での指揮、そして猛暑の夏に試合を行うシーズン制の中での戦いをどのように乗り切っていくのかも注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング