川崎GK上福元、飛び出し→無人のゴールに被弾を猛省 監督は擁護「何度も救われているので、続けていってほしい」

川崎の上福元直人【写真:Getty Images】
川崎の上福元直人【写真:Getty Images】

後半8分、飛び出してクリアを試みるもボールを拾われて先制点を献上

 川崎フロンターレのGK上福元直人は、6月24日に行われたJ1リーグ第18節、浦和レッズとのアウェーゲームで最終ライン背後のボールに飛び出してクリアするも、そのボールを拾われて無人のゴールに蹴り込まれる失点があった。試合後には、判断とボールを弾く方向の両面から反省の言葉が口を突いた。

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 後半8分に浦和は最終ラインから最前線を狙ったロングボールを蹴り込んだが、上福元が飛び出してきてセンターサークルよりやや後方でヘディングのクリア。しかしこれが相手MF関根貴大に渡ると、ハーフウェーライン近くから一発のロングシュートを放たれたものがワンバウンドしてゴール内へ。最終ライン背後のスペースを積極的に飛び出してカバーするのが持ち味の上福元だが、そのプレーが裏目に出たワンシーンになってしまった。

 上福元は、「相手が動き出していたのも分かっていたし、狙いも分かっていた。DFに任せるかどうかもあったけれども、自分が(ボールに)触れているので質のところ。触ったからには、ああならない場所に弾けたら。しっかりと(プレーを)ジャッジできる心構え、冷静にジャッジできるかだと思う」と話した。

 一方で鬼木達監督はこのプレーについて試合後の記者会見で、「失点シーンは、うしろのスペースはカミ(上福元)に託している部分もある。ただ、カミのプレーは我々がずっと求めているもの。何度も救われているので、続けていってほしい。その後でもプレッシャーはあると思うが、ボールを動かした姿勢は良かったと思う」と、背後のカバーへと積極的に出るプレーに問題はないという言葉を残した。

 結果的に、川崎はこの失点後に浦和GK西川周作のミスで同点に追いついて1-1で引き分けた。互いにゴール前の迫力を欠いた感のある試合だったとはいえ、前半の立ち上がりと後半終了間際に上福元は際どい枠内シュートを弾き出してもいた。特に失点後のプレーについて、「そこでズルズルといかなかったのは最低限」と上福元は話していた。

 今季は持ち味の得点力が発揮できていない川崎だが、17試合を終えて19失点は悪くない数字だと言える。4月後半からリーグ戦でレギュラーを掴んでいる上福元は、今後も強気なプレーを続ける心構えを示していた。

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