英記者がペルー戦先発11人の採点 「傑出したパフォーマー」と絶賛した最高評価は?
【識者の目】最高8点は前半躍動の鎌田、DF菅原は「ダイナミックかつ印象的」
森保一監督が率いる日本代表(FIFAランキング20位)は、6月20日に南米のペルー代表(同21位)と対戦し4-1の勝利を収めた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)7大会連続取材している英国人記者のマイケル・チャーチ氏はスタメン11選手を採点。「傑出したパフォーマー」とMF鎌田大地に最高得点を与え、絶賛している。
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日本代表・ペルー戦の先発メンバー採点(10点満点)
<GK>
■中村航輔(ポルティモネンセ) 7点
貴重なスタメン起用でクリーンシートを維持できなかったのは残念だったが、年末から始まる本番(W杯予選)で有力な選択肢となることを証明した。何度もファインセーブを見せ、配給も堅実だった。
<DF>
■菅原由勢(AZアルクマール) 7点
右サイドバック(SB)からダイナミックかつ印象的なパフォーマンス。積極的は働きでペルーにスペースを与えず、連続のシュートブロックで相手を寄せ付けなかった。攻撃参加も素晴らしかった。
■板倉 滉(ボルシアMG) 6点
全体的にソリッドだったが、オープンな展開の序盤に必至の守備を強いられる場面もあった。谷口との並んでのプレーは快適のようだ。
■谷口彰悟(アル・ラーヤン) 6点
前半に伊藤洋輝のゴールで奪ったリードを保つ素晴らしいクリアがあったが、ペルーの慰めの1点は彼がヘッドでのクリアを試みたところから生まれた。まずまずパフォーマンス。
■伊藤洋輝(シュツットガルト) 7点
代表初ゴール。長い距離からのシュートはGKにほとんどチャンスがなかった。左SBのファーストチョイスとなりそうだ。
<MF/FW>
■鎌田大地(フランクフルト) 8点
傑出したパフォーマー。特に前半は様々なポジションでプレーできる能力でチームに柔軟性をもたらし、存在感を発揮していた。ペルーの選手たちを苦しめた。
■遠藤航(シュツットガルト) 7点
守田英正に代わってセントラルMFとして出場。相手からボールを奪うために奮闘し、その粘り強さでまたしてもそのクオリティーの高さを示した。
■旗手怜央(セルティック) 6点
2試合連続で先発。三笘薫との連携がよかったエルサルバドル戦ほどの存在感はなかった。鎌田を輝かせるため、より深い位置で、やや控えめだったように見えた。
■伊東純也(スタッド・ランス) 7点
意見の分かれる選手。型破りな選手に見えるが、彼のスピードと直線的な走りは相手のDFを圧倒する。この試合でも大半はそうだった。そしてファインゴールも決めた。
■古橋亨梧(セルティック) 6点
先発復帰を待ち望んでいたが、ゴールを決めるための基準には達していなかった。ハードワークはしていたが、結果的にはチャンスを逃した。
■三笘薫(ブライトン) 6点
左サイドで常に脅威となっていて、得点を決めたことに驚きはない。さらに得点を決められたかもしれないが、インテリジェンスなマイナスのクロスで菅原にチャンスを演出する余裕も見せた。素晴らしい出来栄えだった。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。