37歳モドリッチは「フットボール界のフェデラー」 優勝逃したクロアチア英雄に海外注目

惜しくも決勝で敗れたルカ・モドリッチ【写真:ロイター】
惜しくも決勝で敗れたルカ・モドリッチ【写真:ロイター】

PK戦までもつれた試合で敗戦

 UEFAネーションズリーグ(NL)の決勝戦が現地時間6月18日に行われた。0-0のままPK(ペナルティーキック)戦までもつれ込む激戦の末に、スペイン代表がPKスコア5-4でクロアチア代表を下し、同大会初優勝を飾った。スペインにとっては2012年の欧州選手権以来となる国際タイトル。一方、敗れたクロアチアは2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)に続き、またも決勝で敗れる結果となった。

 スペイン紙「マルカ」は、またもあと一歩のところで代表のタイトルを逃したクロアチアの主将MFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)にスポットライトを当てている。

 37歳となった今もトップレベルを維持しているモドリッチとはいえ、今後も代表としてどれだけプレーできるかは不透明だ。サウジアラビアのクラブへの移籍も噂されるなど去就にも注目が集まっている。同紙は、代表チームでのトロフィー獲得こそ叶っていないものの、稀代のフットボーラーとして歴史に名を刻むモドリッチへ最大限の敬意を示していた。

「彼の涙は私たちを傷つけた。いつでも見るのが楽しいモドリッチは母国でのタイトルを夢見ていた。しかし、ルカのフットボールは世界共通だ。タイトルがすべてでないことに彼はいつか気が付くだろう。我々はこれから毎試合、彼の引退が近づいていることを感じながら、そしてある種のノスタルジーを感じながら彼のことを見なければならない。あと1年か、2年かはわからない。だが、2024年以降も彼のフットボールが続くことを願っている。なぜなら彼のような選手は数十年に一度しか現れない。フットボール界のフェデラーだ」

 昨年41歳で現役を引退したテニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー氏にその姿を重ねられていたモドリッチ。抜群のテクニックで見るものを魅了するそのプレーを1年でも長く見ていたいというのは、おそらく全てのサッカーファンが願っていることだろう。

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