強化責任者を解任…激震のミラン事情 鎌田ら中盤補強の候補3人に広がった余波
新たな強化責任者を定めるまでは契約を正式には決めない方針か
イタリア・セリエAの名門ACミランは、今月に入って強化責任者だったクラブのレジェンドで元イタリア代表パオロ・マルディーニ氏を解任したことでサッカー界を驚かせたが、その余波は多くの場所に広がっているという。イタリア紙「トゥット・スポルト」などが報じている。
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現地時間6月5日、マルディーニ氏はミランの米国人オーナーであり現在のミランを所有する投資会社レッドバード・キャピタル・パートナーズの創設者でもあるジェリー・カルディナーレ氏と「緊張感のある」会談を行った末に決裂。クラブはマルディーニ氏とリッキー・マッサーラ氏の解任を決断した。
レポートによると、この5日はイングランド・プレミアリーグの名門チェルシーからMFルベン・ロフタス=チークの獲得合意についてのミーティングを行う予定だったという。しかし、この解任劇によってその予定はキャンセルになった。すでにロフタス=チーク獲得では大筋で合意していたものが、完全なちゃぶ台返しで頓挫したという。
同様の状況は今季限りでドイツのフランクフルトを退団する日本代表MF鎌田大地の契約問題にも影響している。ミランは新たな強化責任者を定める前はいかなる契約も正式には決めない方針だとされ、フリートランスファーで鎌田を獲得する交渉も宙に浮いた。
さらにレポートでは、ミランは今季限りでイングランド1部レスターを契約満了となるMFユーリ・ティーレマンスの獲得へ動いていたともされ、少なくともマルディーニ体制では中盤を必要としていたのは間違いない。新天地が決まりかけていたとされるロフタス=チークや鎌田といった選手たちにも大きな影響を与えるミランの人事になっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)