FIFAとの提携なければ「10年はスナイデル、15年はリベリーが受賞していた」

　フランスフットボール誌が創設したサッカー界でも大きな権威のある個人賞である「バロンドール（欧州年間最優秀選手賞）」が、今年からFIFA（国際サッカー連盟）との提携が解消されて再び独立するが、同誌はFIFAと提携しなければ違う選手が選ばれていた年があるとしている。

　2010年から15年までの6回にわたりFIFAとの提携で選出された「FIFAバロンドール」は、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ（バルセロナ）とポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド（レアル・マドリード）が独占した。しかし、フランスフットボール誌はこのうち2010年と2015年の選手に異議を唱えている。

「もし我々の選出基準である投票結果であれば、10年はスナイデル、15年はリベリーが受賞していたはずだ」

　元オランダ代表MFウェスレイ・スナイデルは、イタリアのインテルで国内3冠の獲得に大きく貢献し、南アフリカ・ワールドカップでもオランダ代表の準優勝の中心選手として活躍した。UEFA（ヨーロッパサッカー連盟）が選出する最優秀選手賞も受賞したが、FIFAバロンドールでは最終候補にも残らなかったことで物議を呼んだ。しかし、同誌はFIFAと提携しなければスナイデルが受賞していたとしている。