「結果で証明しなければいけない世界」 失速の香川が2016年代表ラスト2連戦での逆襲誓う

前節オーストラリア戦でも得点に絡めず

 リオデジャネイロ五輪世代で今回が初招集のMF井手口陽介をはじめ、FW浅野拓磨やFW久保裕也が選出されるなど若い世代の台頭が目立ってきた。27歳と中堅からベテランへ差し掛かる年齢となった香川も、「常にチームは新しい力を必要としていますし、ドルトムントでもそうですけど、それは常々変わっていくものなので、新しいものを入れながらチームは進化していくものだと思っている」と、下からの突き上げに意識を向けている。

 これまでは代表で絶対的な存在だったはずが、このところはポジションを明け渡す機会もある。9月6日のイラク戦(2-1)は1歳年下のMF清武弘嗣(セビージャ)が定位置のトップ下で出場し、香川は出番なしに終わった。同11日のオーストラリア(1-1)では再び先発したが、得点には絡めなかった。「自分としても結果というものを証明していかなければいけない世界だと思っている」と、激しい競争の中で鼻息を荒くしている。

「それはどのチームでどの場所にいてもそう感じるので、いくら経験があったとしても、そういうところでしっかり結果を残せないと勝ち残れない世界だと思っているので。その意味でも個人としては結果を残して、チームを勝たせられるように常々意識していますし、そういう立場だと思っているので、その責任を含めて次の試合に勝たなければいけないと思います」

 かつての軽快なステップが鳴りを潜めているが、おいそれとポジションを譲るわけにはいかない。欧州トップレベルの舞台で切磋琢磨する男は、2016年最後の代表2連戦で輝くことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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