レアル、FWヴィニシウスの人種差別被害へ公式声明 検察庁に訴状も提出「強い拒絶と非難を表明します」

バレンシア戦に出場したヴィニシウス・ジュニオール【写真:ロイター】
バレンシア戦に出場したヴィニシウス・ジュニオール【写真:ロイター】

21日に行われたバレンシア戦で人種差別的行為を受ける

 スペイン1部レアル・マドリードは5月22日、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールへの度重なる人種差別被害について声明を発表。「検察庁に訴状を提出」したことも公表している。

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 ヴィニシウスは現地時間5月21日に行われたラ・リーガ第35節バレンシア戦(アウェー/0-1)で相手サポーターによる人種差別的行為を受け、試合がおよそ10分にわたって中断する一幕もあった。

 ヴィニシウスは自身のインスタグラムで「かつてはロナウジーニョ、ロナウド、クリスティアーノ(・ロナウド)、メッシのものだったリーガは今日、人種差別主義者のものとなった」と悲痛の声を上げている。

 そうしたなか、所属するレアルが公式に声明を発表。「強い拒絶と非難を表明します」と強い抗議を示した。公式サイトでの声明全文は以下のとおり。

「レアル・マドリードC.F.は昨日発生したヴィニシウス・ジュニオール選手に対する事件に対し、強い拒絶と非難を表明します。これらの事件は法の支配に基づく我が国の社会的・民主的な共存モデルに対する直接的な攻撃です。レアル・マドリードはこのような攻撃をヘイトクライムに該当すると考え、事実を調査し責任を立証するために国家検察局、特にヘイトクライムや差別に対応する検察庁に訴状を提出しました。

 スペイン憲法第124条は検察庁の役割が、合法性と市民の権利および公益を守るために正義の追求を促進することであることを定めています。この理由から発生した事件の深刻さを鑑み、レアル・マドリードは今後開始される手続きで私的な原告としての立場を損なうことなく、国家検察庁局に訴状を提出しました」

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