主審が退場を命じた選手に頭突きされ死亡 メキシコで報復行為による衝撃的な殺人事件が発生

アマチュアリーグで起きた悲劇

 メキシコのアマチュアリーグで、レフェリーによりレッドカードを提示された選手が、報復行為によりピッチ上で殺害するという衝撃的な事件が起こった。英紙「ザ・サン」やイタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」など、欧州メディアが一斉に報じている。

 記事によると、現地時間6日の午前10時30分にキックオフされたメキシコのアマチュアリーグ、カナリオス・ロホ・ゴメス対リンダビスタの試合で、ビクトール・トレホ主審はカナリオスのルベン・リベラ・バスケスにレッドカードを提示した。しかし、それに逆上したバスケスはトレホ主審に頭突きを見舞い、トレホ主審は崩れ落ちたという。心肺蘇生処置の甲斐なく、トレホ主審はそのまま息を引き取ったとされた。

 バスケスは競技場から逃げ出そうとしたものの、駆け付けた警察により逮捕されたとしている。

 レフェリーによる判定に納得がいかずに抗議する選手は世界中で見られるが、これはあまりにも行き過ぎた行為であり、殺人事件である。アマチュアリーグでの事件とはいえ、サッカー界に残る悲劇の一つとなってしまった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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