どうしてもサッカーをやりたくて… イタリアで自宅軟禁中の男が警察の目を盗んで試合に出場し逮捕

トリノで警察の監視下に置かれた男が起こした珍事 試合ではPK失敗…
イタリアであまりにもサッカーをやりたかったがために逮捕されるという珍事が起こった。ユベントスの本拠地として知られるイタリア北西部のトリノで、麻薬取引により自宅軟禁中だった男が試合に出場し逮捕された。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
ガボン人のルイ・ソウ・パパは、麻薬取引に関わった疑いで自宅軟禁の処分を受け、警察が自宅の周囲を警戒する状況にあったという。しかし、トリノのアマチュアリーグ2部のチャンピオンシップにあたるゲームになんとしても出場したかったこの男は、警戒の目をかいくぐり逃走。トリノ市内のスポーツショップでスネ当てやスパイクを購入し、その足で試合会場に向かったという。
しかし、カスティリオーネ・トリノの一員として75分までプレーしたパパは、試合後のロッカールームで駆けつけた警察により逮捕されたという。ゲームではPKも失敗したというパパにとっては、散々なものになった。チームには3週間前に選手登録されたというが、そうした“お尋ね者”だったことは知らなかったという。
パパは捜査に対し「どうしてもプレーしたかった」と容疑を認めているという。あまりにもサッカーの試合に出たかったがために策を弄して軟禁中の自宅から脱出。PKを失敗したうえにゲームにも敗れて御用となったが、目的を達成した本人にとってはそれもまた本望だったのだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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