“オフサイドなし”でもスリリングにならず? 独誌がサッカーの常識を覆す新ルールをテスト
独5部チームによる斬新な試みが話題に 結果は1-0と多くの得点は生まれず
ドイツでサッカー界の常識を覆すような新しい取り組みが行われた。ドイツのフットボール雑誌「11 Freunde」の主催で、独5部リーグに籍を置くヘルタ03ツェーレンドルフとテニス・ボルシア・ベルリンが「オフサイドルールなし」で試合を行い、話題となっている。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
サッカー界でオフサイドを撤廃するという動きは、国際サッカー連盟の前会長ゼップ・ブラッター氏も提案していたもの。別競技のフィールドホッケーでは過去にオフサイドルールが撤廃されたことで、得点が増え、よりスリリングな試合展開になったと好意的に捉えられている向きもある。
そうした背景から「11 Freunde」誌は、ともにベルリンを本拠地とするヘルタ03とテニス・ボルシアによるテストマッチを主催。オフサイドがない以外は通常のルールと変わらない11対11のゲームを30分ハーフで行った。
試合は1-0でヘルタ03が勝利。唯一の得点が生まれたシーンで、スコアラーは現行ルールではオフサイドとなるポジションからシュートを決めたという。しかし、ホッケーのように多くの得点が生まれるという結果を得ることはできなかったようだ。
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