フットサル日本代表がモロッコとの大陸王者対決に2-3敗戦 4か国親善大会は黒星スタート

フットサル日本代表はモロッコ代表に敗れた【写真:Futsal X / 河合 拓】
フットサル日本代表はモロッコ代表に敗れた【写真:Futsal X / 河合 拓】

キャプテンの吉川智貴の退場が影響

 モロッコで開催されている4か国親善大会に出場しているフットサル日本代表は、現地時間4月14日にフットサルモロッコ代表との初戦を迎えた。モロッコは、現在のアフリカ王者であり、2021年にリトアニアで開催されたフットサルワールドカップ(W杯)でもベスト8に入った強豪で、昨年のアジア杯優勝の日本と大陸優勝チーム同士の対戦となった。

 日本は第1ピリオド9分にGK黒本ギレルメ(しながわシティ)がピヴォでボールを受けたFPエル・メサールを倒して、PKを与えてしまう。これをFPバッカリに決められて先制される。日本も動じることなく反撃に転じ、左サイドからFP金澤空(名古屋オーシャンズ)がループシュートでゴールを狙う場面もあったが、GKの頭上を越したシュートは右に逸れて得点は決められない。

 モロッコと互角の展開を見せていた日本だったが、第1ピリオド14分に自陣深い位置のキックインの攻撃に出る際にGK黒本が入れた縦パスを相手に奪われ、エル・メサールに無人のゴールにシュートを決められてリードを2点に広げられた。

 難しい展開となった日本だが、第1ピリオド19分に、FP平田ネトアントニオマサノリ(無所属)が左サイドでボールを受けて反転シュート。これがゴールに決まって、日本が1点を返した。モロッコはFPをゴレイロにしてパワープレーを開始。このまま第1ピリオドはモロッコが1点リードで終了した。

 第2ピリオドの序盤、球際に強くいく日本は立ち上がりからファウルを重ねてしまう。それでも徐々にチャンスを作り出すと、第2ピリオド10分にはFP原田快(バルセロナB)が左足のシュートを枠に飛ばす。これでCKを得た日本は、FP逸見勝利ラファエルの浮き球のボールを平田がボレーで合わせてゴールに突き刺し、2-2の同点に追い付いた。

 追い上げムードだった日本だが、第2ピリオド12分にキャプテンのFP吉川智貴(名古屋オーシャンズ)がゴール前で相手選手を倒して、この試合2枚目のイエローカードを受けて退場になる。このファウルが6つ目だった日本は、壁なしFKを与えてしまう。これはGK田淵広史(名古屋オーシャンズ)の好守でしのいだが、数的不利の間にゴールを許して2-3と再びリードされてしまった。

 1点を追う日本は、FP清水和也(名古屋オーシャンズ)や逸見が個人の力でチャンスを作る。しかし、清水のFKからのシュートが右ポストに嫌われるなど、同点ゴールを決められない。最後はパワープレーからGKユニフォームを着たFP堤優太(Y.S.C.C.横浜)のパスを受けた清水がシュートを放ったが、これも決まらずに試合は終了。日本はモロッコに2-3で敗れ、4か国親善大会は黒星スタートとなった。

 この後、フットサル日本代表は15日にフットサルフランス代表、17日にフットサルクロアチア代表と対戦する。

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