浦和、新たな埼玉スタジアムで上昇気流へ 札幌戦でお披露目…GK西川も意気込み「サポーターも楽しみにしてくれている」

埼玉スタジアムで「ウェルカムデー」を実施【写真:高橋 学】
埼玉スタジアムで「ウェルカムデー」を実施【写真:高橋 学】

「新・埼スタ開幕 ウェルカムデー」を開催

 浦和レッズは4月15日の北海道コンサドーレ札幌戦を、リニューアルされたホームの埼玉スタジアムで開催する。浦和の発表ではすでにバックロアー(バックスタンド1階席)の席種はほぼ完売状態で、「新・埼スタ開幕 ウェルカムデー」としてメモリアルゲームを行う。

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 埼玉スタジアムは当初予定では2021年末から改修工事の予定だったが、昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選での使用を臨んだ日本サッカー協会の要望もあり工事が1年の延期。昨年末から芝生の全面張替えを伴う改修となった。浦和によると、その芝生にスプリンクラーも設置されたほか、トイレ16か所がリニューアルされて一部は浦和仕様のものになっているという。

 浦和はその芝生の感触を掴むために12日のトレーニングを埼玉スタジアムで行う予定だが、特に2020年以降の新型コロナウイルスの影響による声出し制限がされる以前を知る選手たちにとっては、来場者数の制限なし、100%声出し可能の条件での埼スタ初試合という要素は楽しみなものになる。また、その対戦相手が2012年から17年途中まで浦和を率いたミハイロ・ペトロヴィッチ監督の札幌というのも大きな要素になる。

 チームキャプテンの経験もあるGK西川周作は「サポーターも楽しみにしてくれていると思う。どういう芝になったかも楽しみ。(ピッチ内で)声が通るかというと難しい環境だけど、それでも出し続けることが集中力を保つことにつながる。ピッチ内であの雰囲気を感じるのが、どれだけ選手たちにとってありがたいかはピッチに立てばすぐに分かるはず。サポーターの力も借りながら勝利したい」と話した。

 また、浦和ユース出身でサイドのポジションから歓声を間近に感じる経験も持つMF関根貴大は「芝も変わっているし、明日の練習で確かめながら。毎回、あのトルシエ階段(メインスタンド下部)を登る時に鳥肌が立つし、活気が戻ってくるのはすごく嬉しい。あれだけの声援があれば身体が軽くなるので楽しみ。ゴールを決めればスタジアムが沸くので、そういう一体感をまた味わいたい」と話す。そして、札幌戦に向けて「母の誕生日なので、ゴールをプレゼントしたい」と意気込んだ。

 浦和もこのゲームに向け、来場者全員プレゼントや初観戦の人に向けた特典の付くウェルカムシート、家族連れを対象にしたファミリーシートも設置。そのほか、スタジアムグルメなどで選手とのコラボレーション商品を販売するなど記念すべきゲームとして多くのイベントを企画している。

 今季就任のマチェイ・スコルジャ監督にとっても埼玉スタジアムでの初ゲームになる。リーグ開幕2連敗から4連勝を飾り、直近の名古屋グランパス戦は0-0の引き分けだったものの、公式戦では8戦無敗が続く。リニューアルされた埼スタでの戦いを起爆剤に、再び連勝街道を歩んでいきたいところだ。

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