衝撃ヘディング弾に魔球FK… 進化し続けるベイルが狙うレアル“新エース襲名”の瞬間

レアル前監督が語ったC・ロナウドとの違い

 ベイルの勢いは母国ウェールズ代表でさらに増した。今夏行われた欧州選手権(EURO)に自身、そしてウェールズとしても初出場ながらベスト4と大躍進。特にグループリーグのスロバキア戦、続くイングランドとの“英国対決”の2試合連続で直接FKを叩き込んだ。これはEURO史上3人目の大記録で、最終節のロシア戦でもゴールを決めるなど、ベイルは文字通り大暴れした。

 EUROでのFKでは高速シンカーで変化する“魔球”を披露するなど、ベイルは相手守備陣をさらに震え上がらせる武器を手にしている。また先日のワールドカップ欧州予選では、相手のオウンゴールを誘発するロングスローも放つなど、完全無欠のアタッカーぶりを見せつけている。長年エースだったクリスティアーノ・ロナウドが得点を奪えず不振に陥っているだけに、ベイルの存在感はさらに際立っている。

 今年2月の時点ではロナウドのFK成功率が3%まで落ち、剛腕で知られるフロレンティーノ・ペレス会長が「ベイルがフリーキックを蹴ることになる」と発言。セットプレーへの信頼感も上昇している。

 また、かつてレアルの指揮官を務めたカルロ・アンチェロッティ氏(現バイエルン監督)は「ギャレスは3トップのどのポジションでもプレーできるが、クリスティアーノは左でプレーしたがる」と、ベイルの強みはアタッカーとしてのマルチな能力にあると言及している。言わば“万能型ゴールゲッター”としての地位を確立しつつあるのだ。

 

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