「最悪な本田を見てしまった」 “擁護派”のミラン番記者も今季初先発でのプレーに失望

本田に好意的なヴィンチ記者も、ジェノア戦の「ワースト選手」と断言

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、25日の敵地ジェノア戦(0-3)で今季10試合目にして初の先発出場を果たした。だが、前半11分にミランがオフサイドトラップを仕掛けた場面で取り残されて失点に絡むと、シュート、1対1での仕掛け、前方への攻撃的なパスがゼロという衝撃的な不発ぶりで、後半17分に途中交代となった。長年ミランを取材してきた地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者は「最悪な本田を見てしまった」と評し、今後ミランでの出場機会はさらに減少すると分析。“パンキナーロ(ベンチ要員)化”がより深刻なものになると警告している。

 2014年1月にCSKAモスクワから移籍金ゼロで加入後、背番号10に対してイタリアメディアでは珍しく好意的なレビューを続けてきたヴィンチ記者も、堪忍袋の緒が切れてしまったようだ。ジェノア戦後の記者会見では、“敗軍の将”となったヴィンチェンツォ・モンテッラ監督に「本田とポーリを起用したことを後悔しているか?」と、舌鋒鋭く質問していた。

 「(モンテッラ監督は)後悔している。僕だって後悔するよ。今日は最悪な本田を見てしまったよ。(途中出場の)スソの方が、縦に効果的なパスを出していた。多くの状況で本田よりも良かった。本田は今日、チームで浮いていた。しっくりしていなかった。まるで違う選手だったね。

 本田に採点を与えるなら(10点満点で)4点。それ以上はふさわしくない。ポーリとともにミランの弱点だった。ミランという“鎖”で、最も脆い部分だった。本田はこの試合のワースト選手だ」

 

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