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高原直泰以外にもう1人? 14歳でアルゼンチンへ…「奇妙なキャリア」を持つ日本人を現地特集
14歳で短期留学し、高校卒業後に再度アルゼンチンへ渡った加藤氏に脚光
日本人で南米アルゼンチンに渡った第一人者は、元日本代表FW高原直泰だ。同国1部ボカ・ジュニアーズで半年ほどプレーしている。しかし、アルゼンチン1部リーグでプレー経験のある日本人選手はもう1人。かつて14歳で海を渡った人物を現地メディアがインタビューで特集している。
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現地紙「LA NACION」が紹介したのは、約6年間アルゼンチンの地で戦った加藤友介氏だ。現在はバングラデシュ1部のムクティジョッダでアシスタントコーチを務めている。
同紙では加藤について「14歳でアルゼンチンに到着し、言葉に負けず人生の夢を実現させた」と記し「アルゼンチンのサッカーへの情熱をピッチのなかで、肌で感じようとした」と特集。本人へのインタビュー内容を明かしている。
加藤は14歳の時にアルゼンチン1部CAウラカンのU-14チームに短期留学。一度帰国し、高校卒業後に再びアルゼンチンへ渡るとCAウラカンU-18チームに入団した。
その後順調にクラブ内でステップアップしていくと、2006年10月に当時2部だったクラブのトップチームに昇格。翌年には1部に上がったチームでリーグ戦デビュー。高原以来、初めてアルゼンチン1部リーグでプレーした日本人となった。
1部では2試合のみ出場となった加藤だが、そこにたどり着くまで「言葉の壁」が大きかったと話す。
「最初はほとんど何も分からず、辞書を引いて練習に臨んでいました」と当時の苦労を振り返っている。19歳の時には「ほとんどすべての言葉を理解することができた」と成長を語る加藤は、来日当初にボカ・ジュニアーズで高原の通訳を務めていた日本人と一緒に暮らしていたこともあるという。
そのおかげもあって、「トップチームデビュー後、ほぼ毎日、友人と2人きりで生活し、よくしゃべるので、スペイン語を覚えました。アルゼンチンには多くの友人がいる。僕の第2の国です」と懐かしんだ。
「言葉の壁」を超えて、アルゼンチン以外にも「バングラデシュ、モンゴル、インドネシア、インド、そしてタイと、奇妙なキャリアを歩んできた」加藤は、「自分がプレーしたすべての国に、何か恩返しをしたい」という思いを抱いている。
そうした思いが実り、現在はバングラデシュのムクティジョッダでアシスタントコーチを務める加藤。第2の“挑戦”を楽しんでいるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)