物議を醸す広島DF塩谷のFKノーゴール判定騒動 最も問題視すべきは二転三転した判定理由

ノーゴールの判定理由が一転二転

 オフサイド判定に不満を露わにした選手に対して、主審はその理由を説明した。ところが、その内容は一転二転していたというのだ。塩谷の言葉どおりであれば、試合の明暗を分ける肝心な場面で、審判はあやふやな理由で判定を下し、選手に対してもあやふやな対応に終始していたことになる。納得のいく説明がなく、不明瞭な点が残されている以上、塩谷が不満を爆発させるのはごく自然なことだった。

 広島はそれまで再三のチャンスがありながら決め切れなかった一方、川崎が劣勢のなかで決定機をモノにした展開が勝敗を分けたのは確かだが、不可解な判定と二転三転した理由は腑に落ちないのも事実であり、しこりが残るゲームとなった。

【了】

城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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