吉田所属の現シャルケは「クオリティーがない」 OB内田篤人氏が“決定力不足”を指摘
チームのハードワークを評価しつつ、「攻撃はクオリティーだと思う」と分析
現役時代にドイツ1部シャルケで活躍した元日本代表DF内田篤人氏が、現シャルケの日本代表DF吉田麻也と、スポーツチャンネル「DAZN」の番組「内田篤人のFOOTBALL TIME」で対談。現在のシャルケについて語った。
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内田氏が在籍した当時は、各国の代表が顔を並べ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも上位に進出していた。しかし、現在のシャルケは強豪とは言えない。昨季は2部リーグを優勝して昇格したが、現在はリーグ最下位(3勝7分12敗)に沈み、降格の危機にある。
そんな状況のチームの試合を見た内田氏に対し、吉田は「シャルケを見ていてどう思った?」とぶつけた。それに対して、内田氏は「クオリティーがない。選手1人ひとりの」と、選手たちの能力を疑問視した。
吉田は頷きながら、「クオリティーがない分、どうやってチームとして頑張っていくかが大事になってくる」と言うと、内田氏は間髪入れず「でもさ、頑張っていたじゃん。みんなめちゃめちゃ頑張っていた。1トップの選手(ミヒャエル・フライ)なんて、どれだけ追うの?って(思った)」と、チームのハードワークする姿勢を認めた。
だが、それでは十分ではないと感じたようだ。「頑張ってるけど、クオリティー。結局、攻撃の選手はクオリティー。(クラース・ヤン・)フンテラールなんて、上手かったよ。(ジェフェルソン・)ファルファンと(ユリアン・)ドラクスラーがいて、ラウールがいて。攻撃はクオリティーだと思うよ」と、自身が在籍していた当時のチームと比較した。
現在のシャルケでプレーしている吉田も、内田氏の辛口な評価に納得のようだった。それでも、最終ラインは改善が見られたようだ。冬の移籍市場でスコットランド1部セルティックから加入したドイツ人DFモリッツ・イェンツの存在は大きいという。
内田氏がイェンツについて「(記念)写真を撮りに来た」と明かし、「いい選手だよね」と吉田に確認すると、吉田は「めっちゃいい。やっと人のことを気にせず、自分のことに集中できる。変なことしないから、すごくやりやすい」と、レンタル移籍で加入したDFがピッチ内で与えている影響の大きさをしみじみと語っていた。
吉田とイェンツがコンビを組むようになり、シャルケの失点は急激に減り、4試合連続で無失点を記録。現地時間2月25日のブンデスリーガ第22節シュツットガルト戦では1失点を喫したものの、2-1で8試合ぶりの勝利を挙げている。内田氏と吉田が認めたセンターバックの加入は、チームの1部残留への後押しとなるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)