ゼーマンがミラノの両指揮官を比較 「マンチーニはインザーギよりもはるかに先を行っている」

指揮官は経験がモノを言う

 カリアリを率いるズデネク・ゼーマン監督が、23日にミラノダービーを控える両指揮官を比較し、ACミランのフィリッポ・インザーギ監督はインテルのロベルト・マンチーニ新監督よりも“未熟”という評価を下した。イタリア地元テレビ「スポーツメディアセット」のインタビューで語った。
 67歳の老練なチェコ人指揮官は1981年にパレルモのプリマベーラの監督として、指導者のキャリアをスタートさせた。守備的な戦術が伝統的に主流だったセリエAで珍しい超攻撃的サッカーを哲学とし、ローマ、ラツィオなどの強豪を率いた実績を持つ。
 その名将は、ミランの新監督に今季就任したインザーギ監督の経験不足を指摘した。
「インザーギはプリマベーラ(ユース)の監督をしていた。その程度の経験では、彼がセリエAの監督を務める準備ができたとは、とてもじゃないが言えない。彼はすごく努力を積んでいるが、経験というものは大きな比重を占めるものなんだ」
 マンチーニ監督は、インテルでリーグ3連覇を達成し、マンチェスター・シティでも優勝経験を持つ。その手腕と経験をゼーマン監督は高く評価してこう語った。
「監督経験をすでに持つ指導者は、その瞬間に決断することができるものだ。マンチーニはインザーギよりはるか先に位置する」
 ゼーマンのこの指摘が、試合結果にどう影響するのか。決着は23日に見ることになるだろう。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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