最古参の長友が“インテル新主将”の有力候補? サネッティ副会長はイカルディから主将剥奪の方針

クラブ規範にそぐわないとイカルディを断罪

 サポーターは激怒していた。イカルディの自叙伝「センプレ・アバンティ(常に前進)」では、2015年2月のサッスオーロ戦で子供が手にしていたユニフォームを引き裂き、投げつけたサポーターに反論したことでチームの英雄になったと記したが、サポーターは完全捏造と批判。しかもサポーターに対して、アルゼンチンから犯罪者100人をイタリアに連れてきて、皆殺しにするというイカルディの常軌を逸した恫喝の表現もあったことから、大炎上している。

 自身のソーシャルメディアで「インテルを愛している」と主張したイカルディだったが、16日の本拠地カリアリ戦でも許されることはなかった。大ブーイングを浴び、横断幕では「お前は男じゃない。キャプテンでもない。お前は卑劣な塊だ」と一刀両断された。アルゼンチン代表の先輩で恩人のFWマキシ・ロペスから夫人を寝とった前科の持ち主は、「男じゃない」と人格すら否定されていた。

 そのカリアリ戦では、前半26分にはイカルディ自らが獲得したPKを外し、頭を抱える一幕もあり、チームも格下と見られた相手に本拠地で1−2と敗れるなど、まさに泣きっ面に蜂となった。

 降って湧いた危機的状況にサネッティ副会長は「我々はキャプテンの腕章を剥奪するのか。それについては後で話すことになるが、これはイカルディだけの問題ではない。クラブに関わる全員の問題だ。その振る舞いはインテルの歴史の価値に見合うものでなければいけない」と厳しい姿勢を示している。

 2009年シーズンの伝説の3冠にキャプテンとして貢献したサネッティ氏は、イカルディの愚行はキャプテンとしてのみならず、インテルの規範にすらそぐわないと断罪している。

 

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