今季プレミア“勢力図”なぜ変貌? 好調アーセナル、低迷リバプール…明暗の分かれ目に海外見解

アーセナルとニューカッスルが好調、リバプールとチェルシーが中位に低迷【写真:ロイター】
アーセナルとニューカッスルが好調、リバプールとチェルシーが中位に低迷【写真:ロイター】

今季プレミアリーグの各クラブ“立ち位置”に変化、海外メディアが指摘した要因とは?

 イングランド1部プレミアリーグでは近年優勝争いから遠ざかっていたアーセナルが首位を走る一方で、昨季2位のリバプールや2020-21シーズンの欧州王者チェルシーなどトップ4常連組が中位に低迷している。こうした立ち位置の変化についてスポーツ専門テレビ局「ESPN」は試合数の差が結果に影響しているのではと伝えている。

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 アーセナルは2003-04シーズンを最後にプレミアリーグのタイトルから遠ざかっており、近年では同じロンドンのチェルシーやトッテナムの後塵を拝してきた。しかし、今季は開幕から好調ぶりを示し、リーグ首位を快走している。

 そして、昨年サウジアラビアのファンドによる買収で話題となったニューカッスルも3位と躍進中。近年タイトル争いに絡んでいなかった2クラブの快進撃は今季のリーグにおける大きなサプライズと言えるだろう。

 そうした一方で、低迷しているのが現在8位のリバプールと同10位のチェルシーだ。リバプールは昨季国内4冠に迫る驚異的な強さを誇ったが、今季はすでに6敗を喫するなど勢いに陰りが見られている。チェルシーもシーズン途中にトーマス・トゥヘル前監督が解任されるなど苦しんでおり、グラハム・ポッター監督の招聘後も調子は今ひとつ上がっていない。

 ESPNのライアン・オハンロン記者は試合数の差が各クラブのパフォーマンスに影響を及ぼしているのではと指摘している。昨季開幕から現在(1月21日の試合前の時点)までの約1年半の間にリバプールは92試合、チェルシーは90試合を戦っている。チェルシーに関してはこの2年間で122試合をこなしており、これはヨーロッパで最多だという。

 その一方で同時期にアーセナルは71試合、ニューカッスルは64試合にとどまっている。比較すると20〜30試合近い差で、選手の疲労や怪我のリスクなどにも大きな違いが生じているのは間違いないだろう。実際にリーグ戦の75%以上に出場している選手の数を見ると、アーセナルが10人、ニューカッスルが11人いるのに対してリバプールは5人、チェルシーは3人だけだったという。

 この1年半でリバプールとチェルシーに次ぐ87試合を戦っているマンチェスター・シティが昨季と同等のペースで勝点を積み上げているのは例外的だが、いずれも80試合以上をこなしているウェストハムとレスター・シティは降格圏付近をうろつき、トッテナムもすでに7敗を喫するなど苦戦を余儀なくされている。

 シーズン後半戦に入ったプレミアリーグ。“ガス欠”のリバプールやチェルシーを横目に快走を続けるアーセナルやニューカッスルがこのままトップ4の座を掴み取ることになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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